コンボMB⇒フルMBの超レアケースでもパーオン率が爆伸び。勝みなみの【スタッツ&ギア】
コンボMB⇒フルMBの超レアケースでもパーオン率が爆伸び。勝みなみの【スタッツ&ギア】
配信日時:2019年5月7日 01時38分
<パナソニックオープンレディース 最終日◇5日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6566ヤード・パー72>
最終日に雷雲接近のため2時間27分中断するなど長丁場の戦いとなった「パナソニックオープンレディース」は勝みなみが全美貞(韓国)とのプレーオフを制して、新元号令和となって初めての女子ツアー優勝者となった。
⇒暗闇の2オンで勝負あり 勝みなみ、令和初Vの裏に10ヤード増のドライバー【勝者のギア】
勝利を決めたのは、派手な2オンからのイーグル逃しのバーディ。勝自身も「自分に合うシャフトも見つかり、トレーニングの成果も加わって、あまりブレなく飛んでくれるようになった」と、10ヤード近い飛距離アップを実感。だが、ドライビングディスタンスのスタッツ(計測ホール)にその数字は現れておらず、むしろ、劇的な変化が現れたのはパーオン率だった。
元々ショットの切れ味鋭い印象の勝だが、昨季のパーオン率は「64.2328%」の70位。それが今季はここまで「73.8095%」の3位に。10%近くもパーオン率を引き上げられた背景には、もちろん二打目の残り距離が短くなったこともあるが、『スリクソンZ-FORGED』アイアンへの変更も大きいと語る。
「オフに初めて見みました。まず7番だけ作ってもらって打ったら、すごく打感がよくて他の番手もお願いしました。去年まで使っていたハーフキャビティと比べると、フェースが薄めで難しいのかなと思ったのですが、打ってみるとミドルアイアンでも十分に高さが出るし、スピンもしっかりかかってグリーンで止まってくれます。“シャープな顔”のほうが私には構えやすいし、芯に当たる確率が高くなる気がします。芯に当たれば打感もいいし、球が伸びて風に負けない感じがしますね」(勝みなみ)
昨季は5I〜7Iが『スリクソンZ765』のハーフキャビティで、8I〜PWが『スリクソンZ965』のマッスルバック(MB)という、女子ツアーでも稀なコンボMBユーザーだった。今季はこれをフルMBへと更に稀なケースとなりながら、パーオン率の大幅アップに繋げていた。
アマチュアの常識なら、MBの難しさから反対の結果を想像しがちだが、勝は違う。ティショットの方向安定性が増したことも好循環の一因だろう。昨季終盤にドライバーの方向性が乱れることが多く、FWキープ率は90位と落ち込んだ。この課題を動きの連動性を高めるトレーニングや、合うシャフトで改善した結果、55.4422%(90位)から61.2245%(59位)と改善していた。数字だけでなく、本人の実感はそれ以上だ。
「オフトレのおかげで飛距離が伸びたし、スイングの安定感も去年とは全然違うので、そこは成長した部分かなと。特にティショットは、去年はラフで止まらずに、林の中とか隣のホールまで曲げていましたから(苦笑)。それと、オフに『スリクソンZ785』ドライバーのフィッティングをして、ヘッドと相性のよいシャフトが見つかったこともあって、去年に比べると今年はまったくと言っていいほど曲がっていません」(勝みなみ)
振りやすいものを追求し、ドライバーの方向安定と飛距離アップに成功し、二打目を“いい位置で”短い距離を残す。そして、気に入った構えやすい顔で“止まるアイアン”に替える。【難しいはず】のフルMBへの移行は、勝にとっては逆にやさしく、「必然の選択」だったといえるだろうか。
【勝みなみの優勝ギア(WITB=Whats in the Bag)】
1W:ダンロップ スリクソンZ785
(9.5°、ディアマナ DF-50/SR/45.25インチ)
3,5W:ダンロップ スリクソンZ F85(15,18°)
4U:ダンロップ スリクソンZ H65(22°)
5I〜PW:ダンロップ スリクソンZ-FORGED
A,SW:クリーブランド RTX4(50,54,58°)
PT:オデッセイ オーワークス #1
BALL:スリクソン Z-STAR XV
最終日に雷雲接近のため2時間27分中断するなど長丁場の戦いとなった「パナソニックオープンレディース」は勝みなみが全美貞(韓国)とのプレーオフを制して、新元号令和となって初めての女子ツアー優勝者となった。
⇒暗闇の2オンで勝負あり 勝みなみ、令和初Vの裏に10ヤード増のドライバー【勝者のギア】
勝利を決めたのは、派手な2オンからのイーグル逃しのバーディ。勝自身も「自分に合うシャフトも見つかり、トレーニングの成果も加わって、あまりブレなく飛んでくれるようになった」と、10ヤード近い飛距離アップを実感。だが、ドライビングディスタンスのスタッツ(計測ホール)にその数字は現れておらず、むしろ、劇的な変化が現れたのはパーオン率だった。
元々ショットの切れ味鋭い印象の勝だが、昨季のパーオン率は「64.2328%」の70位。それが今季はここまで「73.8095%」の3位に。10%近くもパーオン率を引き上げられた背景には、もちろん二打目の残り距離が短くなったこともあるが、『スリクソンZ-FORGED』アイアンへの変更も大きいと語る。
「オフに初めて見みました。まず7番だけ作ってもらって打ったら、すごく打感がよくて他の番手もお願いしました。去年まで使っていたハーフキャビティと比べると、フェースが薄めで難しいのかなと思ったのですが、打ってみるとミドルアイアンでも十分に高さが出るし、スピンもしっかりかかってグリーンで止まってくれます。“シャープな顔”のほうが私には構えやすいし、芯に当たる確率が高くなる気がします。芯に当たれば打感もいいし、球が伸びて風に負けない感じがしますね」(勝みなみ)
昨季は5I〜7Iが『スリクソンZ765』のハーフキャビティで、8I〜PWが『スリクソンZ965』のマッスルバック(MB)という、女子ツアーでも稀なコンボMBユーザーだった。今季はこれをフルMBへと更に稀なケースとなりながら、パーオン率の大幅アップに繋げていた。
アマチュアの常識なら、MBの難しさから反対の結果を想像しがちだが、勝は違う。ティショットの方向安定性が増したことも好循環の一因だろう。昨季終盤にドライバーの方向性が乱れることが多く、FWキープ率は90位と落ち込んだ。この課題を動きの連動性を高めるトレーニングや、合うシャフトで改善した結果、55.4422%(90位)から61.2245%(59位)と改善していた。数字だけでなく、本人の実感はそれ以上だ。
「オフトレのおかげで飛距離が伸びたし、スイングの安定感も去年とは全然違うので、そこは成長した部分かなと。特にティショットは、去年はラフで止まらずに、林の中とか隣のホールまで曲げていましたから(苦笑)。それと、オフに『スリクソンZ785』ドライバーのフィッティングをして、ヘッドと相性のよいシャフトが見つかったこともあって、去年に比べると今年はまったくと言っていいほど曲がっていません」(勝みなみ)
振りやすいものを追求し、ドライバーの方向安定と飛距離アップに成功し、二打目を“いい位置で”短い距離を残す。そして、気に入った構えやすい顔で“止まるアイアン”に替える。【難しいはず】のフルMBへの移行は、勝にとっては逆にやさしく、「必然の選択」だったといえるだろうか。
【勝みなみの優勝ギア(WITB=Whats in the Bag)】
1W:ダンロップ スリクソンZ785
(9.5°、ディアマナ DF-50/SR/45.25インチ)
3,5W:ダンロップ スリクソンZ F85(15,18°)
4U:ダンロップ スリクソンZ H65(22°)
5I〜PW:ダンロップ スリクソンZ-FORGED
A,SW:クリーブランド RTX4(50,54,58°)
PT:オデッセイ オーワークス #1
BALL:スリクソン Z-STAR XV