“ケプカアイアン”こと、ミズノ『JPX919ツアー』が限定発売。これは【ボールストライカー養成ギプス】!?
“ケプカアイアン”こと、ミズノ『JPX919ツアー』が限定発売。これは【ボールストライカー養成ギプス】!?
配信日時:2019年6月21日 05時58分
ミズノから新商品発売の連絡が届いた。「ミズノは、ヨーロッパツアーで優勝したエディー・ペッパーエルやケビン・ツウェイをはじめ、世界のプロツアーで選ばれているゴルフアイアン『JPX919 TOUR(ジェイピーエックス919ツアー)』を7月5日(金)から一部のミズノゴルフ品取扱店にて限定販売します。また、『JPX919 HOT METAL(ジェイピーエックス919 ホットメタル)』も同時発売します」(同社広報)
■なぜ“ケプカアイアン”と呼ぶべきなのか?
この『JPX919ツアー』、ALBA.net読者なら既にご存知のはず。そう、ブルックス・ケプカが愛用する“ケプカアイアン”と呼んでいい。話は前作『JPX900ツアー』から振り返る必要がある。その昔、タイトリスト契約だったケプカの実力をいち早く見抜いたミズノは、彼とタイトリストとの契約終了を見越し、彼のために『JPX900ツアー』を創り上げた。
ところが、ケプカは2016年頭にナイキと契約。そして2016年夏にはナイキがクラブ・ボールから撤退。図らずも契約フリーとなったケプカに『JPX900ツアー』を渡したところから“覚醒”が始まった。同アイアンを入れて秋の「ダンロップフェニックス」で優勝。翌年の2017年「全米オープン」でメジャー初優勝を遂げると、メジャーハンターとして完全覚醒。
結局、ケプカのために作られた『JPX900ツアー』で2017年「全米オープン」2017年「全米プロ」2018年「全米オープン」のメジャー3勝。ダンロップフェニックスは16、17年の連覇、CJカップも優勝と、それまでPGAツアー1勝だった男が、『JPX900ツアー』投入後、PGAツアー5勝のうち、3勝がメジャーと飛躍した。
そして、2019年から今回の『JPX919ツアー』へと新しくなったが、当然前作『JPX900ツアー』の流れを組み、しかもスイートエリアが広くなっている。ケプカは今年も「全米プロ」のタイトルを新作で手に入れ、稀代の「難セッティングのメジャーハンター」の名を欲しいままにしている。
■世界のボールストライカーがこぞって…
クラブ契約フリーのケプカは、丸太のような腕から平均ヘッドスピード約54m/sと、爆発的な飛距離を持っている。また、メジャーになるほど曲がらず飛ぶ特異な能力を発揮する。飛んで曲がらず、パーオン率も高い。バケモノひしめくPGAツアーの中でも、トータルドライビングとパーオン率上位の“ボールストライカー”である。
そして、国内女子ツアーにもパワーレベルは違えど、稀代のボールストライカーがいる。3年連続“ボールストライキング1位”を伺うイ・ミニョンだ。ケプカと同じくクラブ契約フリーのミニョンも、今季から『JPX919ツアー』へと移行した。「コントロールしやすいし、打感もいい。今まで使ったものの中でベスト」と、ベタ惚れ状態だ。
⇒クラブ契約フリーの強者2人が同週にミズノ『JPX919ツアー』で勝利!
2人の共通点は、クラブ契約フリーで、ボールストライカーなこと以外に、プレースタイルも挙げられる。ドライバーはフェードが軸で、安定して曲がらずフェアウェイを捉えること。そして、アイアンもフェードを軸に硬いグリーンで基本止められる上、必要に応じてドローや高低を意のままに操ること。
日本と米国では当然、芝質に大きな違いがある。そして、人種の差、男女の性差もパワー差もあるが、同じ『JPX919ツアー』を選ぶのが不思議なところ。このアイアンには、若きボールストライカーだけが嗅ぎ分けられる秘密でもあるのだろうか。直近で、タイの23歳もこのアイアンを選んで成功の階段を駆け上がっている最中だ。
現在、海外メジャーを含む“JGTO賞金ランクでダントツ1位”の、ジャズ・ジェーンワタナノンドがその人である。国内男子ツアーで最強のジャズもまた、JGTO屈指のボールストライカーっぷりを発揮している。トータルドライビングはダントツの1位、パーオン率も2位。(欧州男子ツアーでもFWキープ率7位、パーオン率8位)
そして、クラブ契約フリーのジャズは、『JPX919ツアー』を選んだ理由をこう明かす。「バッグの中のお気に入り? 日本のメーカーのアイアンだよ! 日本のものは素晴らしい。欧州ツアーにはミズノしか(日本のメーカーが)ないんだ。今のところ、どことも契約の予定はないよ」。
■ここまで来ると、ボールストライカー養成ギプス!?
29歳のケプカ、27歳のミニョン、そして23歳のジェーンワタナノンド。いずれも、大型ヘッドのドライバーで育ったはずの、世界で活躍する若きボールストライカーだ。そして、クラブ契約フリーで合うものを自由に選べる中、全員が同じ『JPX919ツアー』という「小型ながらに芯の広いハーフキャビティ」に行き着いた。
身長もパワーも戦う場所も、それぞれに違う。共通点はボールストライカーで、ドライバーもアイアンも、極めてボールコントロールに優れた点のみ。数多と選手がいる中で、なぜボールストライカーだけが選ぶのか。まさか、『JPX919ツアー』は【ボールストライカー養成ギプス】なのか?
仮説としては、「ヘッド内部の鍛流線を打球部に密集させ、さらなる打感の向上を追求した」とミズノが語る部分が答えかもしれない。ボールコントロールに優れた選手は、意のままに芯で打ち抜く技術が高い。そして、打感のフィードバックが多く、芯で打ち抜けたショットクオリティに自分で気づけることが、彼らに日々必要不可欠な“先生”となってもおかしくない。
また、ミズノが「ヒールからトウへの重量配分により、オフセンターショットでも安定してやさしく飛ばせる。トップエッジの剛性を高めることによる心地良い打球音」とする部分も、ミスしたときの許容性を示している。
同社は「ミズノプロ118より1.7ミリソール幅が広く、ミズノプロシリーズと同様の丸みがあり、PGAツアープロが求める抜けのいいソール形状を追求しています」と胸を張る。いずれにせよ、地面の硬さや芝質などは世界中のコースや天候で異なる。そんな中、PGAツアー、欧州男子、国内男子、国内女子と、あらゆるツアーでトップクラスのショットクオリティを持つ選手が評価するため、“万能ソール”としても大げさではないだろう。
発売は7月5日で、『ダイナミックゴールド120』(S200)付きの6本セット(5I〜PW)が114,000円+税で予約できる。(限定品)ロフトはPWが46°、7Iが34°、総重量が7Iで431グラム。打ち手を選ぶかもしれないが、メジャーハンターやボールストライカーがこぞって使うモデル。世界のトップから性能で選ばれるだけに、手に入れて損はなさそうだ。
■なぜ“ケプカアイアン”と呼ぶべきなのか?
この『JPX919ツアー』、ALBA.net読者なら既にご存知のはず。そう、ブルックス・ケプカが愛用する“ケプカアイアン”と呼んでいい。話は前作『JPX900ツアー』から振り返る必要がある。その昔、タイトリスト契約だったケプカの実力をいち早く見抜いたミズノは、彼とタイトリストとの契約終了を見越し、彼のために『JPX900ツアー』を創り上げた。
ところが、ケプカは2016年頭にナイキと契約。そして2016年夏にはナイキがクラブ・ボールから撤退。図らずも契約フリーとなったケプカに『JPX900ツアー』を渡したところから“覚醒”が始まった。同アイアンを入れて秋の「ダンロップフェニックス」で優勝。翌年の2017年「全米オープン」でメジャー初優勝を遂げると、メジャーハンターとして完全覚醒。
結局、ケプカのために作られた『JPX900ツアー』で2017年「全米オープン」2017年「全米プロ」2018年「全米オープン」のメジャー3勝。ダンロップフェニックスは16、17年の連覇、CJカップも優勝と、それまでPGAツアー1勝だった男が、『JPX900ツアー』投入後、PGAツアー5勝のうち、3勝がメジャーと飛躍した。
そして、2019年から今回の『JPX919ツアー』へと新しくなったが、当然前作『JPX900ツアー』の流れを組み、しかもスイートエリアが広くなっている。ケプカは今年も「全米プロ」のタイトルを新作で手に入れ、稀代の「難セッティングのメジャーハンター」の名を欲しいままにしている。
■世界のボールストライカーがこぞって…
クラブ契約フリーのケプカは、丸太のような腕から平均ヘッドスピード約54m/sと、爆発的な飛距離を持っている。また、メジャーになるほど曲がらず飛ぶ特異な能力を発揮する。飛んで曲がらず、パーオン率も高い。バケモノひしめくPGAツアーの中でも、トータルドライビングとパーオン率上位の“ボールストライカー”である。
そして、国内女子ツアーにもパワーレベルは違えど、稀代のボールストライカーがいる。3年連続“ボールストライキング1位”を伺うイ・ミニョンだ。ケプカと同じくクラブ契約フリーのミニョンも、今季から『JPX919ツアー』へと移行した。「コントロールしやすいし、打感もいい。今まで使ったものの中でベスト」と、ベタ惚れ状態だ。
⇒クラブ契約フリーの強者2人が同週にミズノ『JPX919ツアー』で勝利!
2人の共通点は、クラブ契約フリーで、ボールストライカーなこと以外に、プレースタイルも挙げられる。ドライバーはフェードが軸で、安定して曲がらずフェアウェイを捉えること。そして、アイアンもフェードを軸に硬いグリーンで基本止められる上、必要に応じてドローや高低を意のままに操ること。
日本と米国では当然、芝質に大きな違いがある。そして、人種の差、男女の性差もパワー差もあるが、同じ『JPX919ツアー』を選ぶのが不思議なところ。このアイアンには、若きボールストライカーだけが嗅ぎ分けられる秘密でもあるのだろうか。直近で、タイの23歳もこのアイアンを選んで成功の階段を駆け上がっている最中だ。
現在、海外メジャーを含む“JGTO賞金ランクでダントツ1位”の、ジャズ・ジェーンワタナノンドがその人である。国内男子ツアーで最強のジャズもまた、JGTO屈指のボールストライカーっぷりを発揮している。トータルドライビングはダントツの1位、パーオン率も2位。(欧州男子ツアーでもFWキープ率7位、パーオン率8位)
そして、クラブ契約フリーのジャズは、『JPX919ツアー』を選んだ理由をこう明かす。「バッグの中のお気に入り? 日本のメーカーのアイアンだよ! 日本のものは素晴らしい。欧州ツアーにはミズノしか(日本のメーカーが)ないんだ。今のところ、どことも契約の予定はないよ」。
■ここまで来ると、ボールストライカー養成ギプス!?
29歳のケプカ、27歳のミニョン、そして23歳のジェーンワタナノンド。いずれも、大型ヘッドのドライバーで育ったはずの、世界で活躍する若きボールストライカーだ。そして、クラブ契約フリーで合うものを自由に選べる中、全員が同じ『JPX919ツアー』という「小型ながらに芯の広いハーフキャビティ」に行き着いた。
身長もパワーも戦う場所も、それぞれに違う。共通点はボールストライカーで、ドライバーもアイアンも、極めてボールコントロールに優れた点のみ。数多と選手がいる中で、なぜボールストライカーだけが選ぶのか。まさか、『JPX919ツアー』は【ボールストライカー養成ギプス】なのか?
仮説としては、「ヘッド内部の鍛流線を打球部に密集させ、さらなる打感の向上を追求した」とミズノが語る部分が答えかもしれない。ボールコントロールに優れた選手は、意のままに芯で打ち抜く技術が高い。そして、打感のフィードバックが多く、芯で打ち抜けたショットクオリティに自分で気づけることが、彼らに日々必要不可欠な“先生”となってもおかしくない。
また、ミズノが「ヒールからトウへの重量配分により、オフセンターショットでも安定してやさしく飛ばせる。トップエッジの剛性を高めることによる心地良い打球音」とする部分も、ミスしたときの許容性を示している。
同社は「ミズノプロ118より1.7ミリソール幅が広く、ミズノプロシリーズと同様の丸みがあり、PGAツアープロが求める抜けのいいソール形状を追求しています」と胸を張る。いずれにせよ、地面の硬さや芝質などは世界中のコースや天候で異なる。そんな中、PGAツアー、欧州男子、国内男子、国内女子と、あらゆるツアーでトップクラスのショットクオリティを持つ選手が評価するため、“万能ソール”としても大げさではないだろう。
発売は7月5日で、『ダイナミックゴールド120』(S200)付きの6本セット(5I〜PW)が114,000円+税で予約できる。(限定品)ロフトはPWが46°、7Iが34°、総重量が7Iで431グラム。打ち手を選ぶかもしれないが、メジャーハンターやボールストライカーがこぞって使うモデル。世界のトップから性能で選ばれるだけに、手に入れて損はなさそうだ。