ダンロップ『ゼクシオイレブン』と『ゼクシオエックス』の2モデル体制に。何が変わった?
ダンロップ『ゼクシオイレブン』と『ゼクシオエックス』の2モデル体制に。何が変わった?
配信日時:2019年10月7日 09時15分
7日、都内ホテルにてダンロップスポーツの新商品発表会が行われ、契約プロの新垣比菜、大堀裕次郎、今年プロ野球引退を発表した上原浩治さんが登壇。11代目の『ゼクシオイレブン』(以下、イレブン)、より若い人向けの『ゼクシオエックス』(以下、エックス)が発表された。
住友ゴム工業の山本悟社長は「初代の発表はちょうど20年前の10月5日のことでした。今回は単なる新商品ではなく、初心にかえる気持ちで、ゼクシオブランド全体をリブランディングする決意をして、ブランドロゴも一新します」と、未来に向けた挑戦を高らかに宣言。
これまでの10代に及ぶゼクシオの累計販売本数は2,100万本を超え、文字通り国民的人気ブランドの地位を確立してきた。が、同社の川松英明執行役員は「価値観や趣味の多様化により、個人それぞれが楽しむゴルフへと変わる時代の変化を踏まえ、ゼクシオ・リブランディングが必要」と話し、【1】より多くのゴルファーの価値観やニーズに答え、ラインナップを拡充し、【2】多様な価値観に対し、新たな楽しみ方・体験価値を提供するという。
まず、【1】のラインナップ拡充は、エンジョイゴルファーの世代を2つに分け、既存の王道のやさしさを求める人には『イレブン』、それよりも若い多様化した好みを持つ人へは『エックス』を提案する。また、【2】の体験価値に関しては、専用アプリを開発、スコアやショット分析だけでなく、段階的にサービスを拡充。Spotifyとコラボした音楽サービス、フィッティング、レッスン情報などを順次追加する。
■カギは、グリップエンドの「ウェイトプラステクノロジー」
歴代ゼクシオは、パーツの性能にとどまらず、クラブのトータルバランスを追求。近年はゴルファーのスイングを良くすることに挑み続けてきた。そして11代目となる『イレブン』と『エックス』の目玉は、「ウェイトプラステクノロジー」。歴代作にない新技術として、グリップエンドにウェイトを搭載した。
理由は、「飛びのパワーポジション」を掴むため。同社はゴルファーの安定したトップを「パワーポジション」と表現。テークバックからトップまでにかけて動きがブレる多くのゴルファーのため、『イレブン』は13g(『X』は9g)の重量をグリップエンドに配置、このパワーポジションが決まりやすくなると言う。(40%もトップの位置ブレを低減、コックは2°深くなるとか)
シャフトは37gの軽量、ヘッド重量は前作と変わらず。グリップエンドが13gと重い。この【ヘッド重―シャフト軽―グリップエンド重】の黄金バランスで、ヘッドを支える余分な力を低減し、コックが溜まりやすく、ヘッド姿勢を保ちやすく、バックスイングを補正して深く安定したトップになるという。
■2ラインナップ体制。新しい『エックス』は誰向け?
エンジョイゴルファーの中でも、40代を中心とした若く、比較的パワーのある人向けの『エックス』は総重量299gと『イレブン』の280gよりも重い。これまでの一部ドライバーに『ミヤザキモデル』を用意していたが、ドライバーからアイアンまで『エックス』で揃えられるようになった。
軽量・深重心化が可能なスターフレーム設計が採用された『イレブン』と『エックス』は全く別の設計。ディープな『エックス』は、ゼクシオ初のカーボンコンポジットを採用し、対象とするHS41m/s以上の人に最適な締まった打球音となった。
カーボンコンポジットといってもクラウンはチタン製。ソールのトゥ側だけをカーボンとし、後方にウェイトを追加して深重心にし、フェース角も『イレブン』が+1°なのに対し、『エックス』は−0.5°と、左にいきづらくなっている。
■今回は反発と飛びが別次元。「フラットカップフェース」が凄い!
『イレブン』と『エックス』は別設計だが、共通するのは反発性能の強化。「フラットカップフェース」設計という、従来とは真逆に中央部を0.45ミリ薄いエリアを広げることで、『イレブン』ではセンター付近の高初速エリアが72%広がったのだとか。
同社の開発担当によれば、「CT上限値の93%以上のエリアが従来比72%アップです」と語り、計算上239μ以上の高初速エリアが『ゼクシオテン』の倍近くになった形。また、「左右MOI、上下MOIともいずれも100g・cm2近く上がっています」とし、慣性モーメントも引き上がっていた。
「ウェイトプラステクノロジー」によるバックスイングからトップの安定。それによるダウンスイングの安定だけでなく、パワーが溜まって前作比0.3m/sのヘッドスピードアップ効果もある。加えて、「フラットカップフェース」による高初速エリアの広さ。今作のゼクシオは、間違いなくゴルファーに爽快な飛びを提供してくれそうだ。
住友ゴム工業の山本悟社長は「初代の発表はちょうど20年前の10月5日のことでした。今回は単なる新商品ではなく、初心にかえる気持ちで、ゼクシオブランド全体をリブランディングする決意をして、ブランドロゴも一新します」と、未来に向けた挑戦を高らかに宣言。
これまでの10代に及ぶゼクシオの累計販売本数は2,100万本を超え、文字通り国民的人気ブランドの地位を確立してきた。が、同社の川松英明執行役員は「価値観や趣味の多様化により、個人それぞれが楽しむゴルフへと変わる時代の変化を踏まえ、ゼクシオ・リブランディングが必要」と話し、【1】より多くのゴルファーの価値観やニーズに答え、ラインナップを拡充し、【2】多様な価値観に対し、新たな楽しみ方・体験価値を提供するという。
まず、【1】のラインナップ拡充は、エンジョイゴルファーの世代を2つに分け、既存の王道のやさしさを求める人には『イレブン』、それよりも若い多様化した好みを持つ人へは『エックス』を提案する。また、【2】の体験価値に関しては、専用アプリを開発、スコアやショット分析だけでなく、段階的にサービスを拡充。Spotifyとコラボした音楽サービス、フィッティング、レッスン情報などを順次追加する。
■カギは、グリップエンドの「ウェイトプラステクノロジー」
歴代ゼクシオは、パーツの性能にとどまらず、クラブのトータルバランスを追求。近年はゴルファーのスイングを良くすることに挑み続けてきた。そして11代目となる『イレブン』と『エックス』の目玉は、「ウェイトプラステクノロジー」。歴代作にない新技術として、グリップエンドにウェイトを搭載した。
理由は、「飛びのパワーポジション」を掴むため。同社はゴルファーの安定したトップを「パワーポジション」と表現。テークバックからトップまでにかけて動きがブレる多くのゴルファーのため、『イレブン』は13g(『X』は9g)の重量をグリップエンドに配置、このパワーポジションが決まりやすくなると言う。(40%もトップの位置ブレを低減、コックは2°深くなるとか)
シャフトは37gの軽量、ヘッド重量は前作と変わらず。グリップエンドが13gと重い。この【ヘッド重―シャフト軽―グリップエンド重】の黄金バランスで、ヘッドを支える余分な力を低減し、コックが溜まりやすく、ヘッド姿勢を保ちやすく、バックスイングを補正して深く安定したトップになるという。
■2ラインナップ体制。新しい『エックス』は誰向け?
エンジョイゴルファーの中でも、40代を中心とした若く、比較的パワーのある人向けの『エックス』は総重量299gと『イレブン』の280gよりも重い。これまでの一部ドライバーに『ミヤザキモデル』を用意していたが、ドライバーからアイアンまで『エックス』で揃えられるようになった。
軽量・深重心化が可能なスターフレーム設計が採用された『イレブン』と『エックス』は全く別の設計。ディープな『エックス』は、ゼクシオ初のカーボンコンポジットを採用し、対象とするHS41m/s以上の人に最適な締まった打球音となった。
カーボンコンポジットといってもクラウンはチタン製。ソールのトゥ側だけをカーボンとし、後方にウェイトを追加して深重心にし、フェース角も『イレブン』が+1°なのに対し、『エックス』は−0.5°と、左にいきづらくなっている。
■今回は反発と飛びが別次元。「フラットカップフェース」が凄い!
『イレブン』と『エックス』は別設計だが、共通するのは反発性能の強化。「フラットカップフェース」設計という、従来とは真逆に中央部を0.45ミリ薄いエリアを広げることで、『イレブン』ではセンター付近の高初速エリアが72%広がったのだとか。
同社の開発担当によれば、「CT上限値の93%以上のエリアが従来比72%アップです」と語り、計算上239μ以上の高初速エリアが『ゼクシオテン』の倍近くになった形。また、「左右MOI、上下MOIともいずれも100g・cm2近く上がっています」とし、慣性モーメントも引き上がっていた。
「ウェイトプラステクノロジー」によるバックスイングからトップの安定。それによるダウンスイングの安定だけでなく、パワーが溜まって前作比0.3m/sのヘッドスピードアップ効果もある。加えて、「フラットカップフェース」による高初速エリアの広さ。今作のゼクシオは、間違いなくゴルファーに爽快な飛びを提供してくれそうだ。