『ボーケイ』の仕上げ、黒以外に中間色が必要な理由。「欧米人と日本人は瞳が違う」
『ボーケイ』の仕上げ、黒以外に中間色が必要な理由。「欧米人と日本人は瞳が違う」
配信日時:2019年12月27日 00時30分
既報のとおり、タイトリスト『ボーケイSM8』が既にツアーシーディングされている。そして、ボーケイウェッジには既存の『SM7』から3種類の仕上げ「ツアークローム」「ブラッシュドスチール」「ジェットブラック」の3種類があるが、真っ黒以外にも中間色が必要な理由を問うと、下記のように回答があった。
「日本人に比べて、欧米人の方がはるかに日光の照り返しが眩しく感じてしまうという、瞳の構造の違いがあります。例えば、背景が緑や赤の中に黒い文字を書いたものを見るテストがあるのですが、日本人は背景色に惑わされず文字を読めるのに対し、欧米人は周囲の色が瞳に洗練に入ってきて、中の文字がぼやけて読めないといった違いがあります。
ウェッジの場合、ロフトが寝ているため、日光をより照り返す形となりますし、欧米人はツアークロームだとウェッジ全体が光って眩しく感じてしまい、スコアラインやフェース向きがぼやけてどこを向けているか分からなくなる人も多いのです。そのため、ジェットブラックだけでなく、ブラッシュドスチールの選択肢も用意しているんですね」(アクシネットジャパンインク・黒野氏)
なるほど、我々黒い瞳の日本人と、青い瞳の多い欧米人では、目に入る光の量を調節する虹彩の構造が異なる。諸説あるが、特に白人の虹彩は光を通しやすく、眩しく感じやすい傾向があるとか。また、地域にもよるが、乾燥して塵が少なく空が青く見えるアメリカでは、日中の日差しを強く感じ、白人のサングラス着用率の高さからも、日本人とは異なる状況が伺える。
「ツアークローム」でも眩しく感じない日本人にとって、仕上げの違いは単なる色味やデザイン的な好みの問題だと思いがちだ。が、この色のバリエーションが必要な理由は、徹底的にプレーヤビリティを追求するボーケイの考えが背景にあった。キャロウェイも最近では様々なクラブに「ツアーグレー」なる仕上げを用意するケースが増えているが、単なるカッコよさだけでなく、欧米人には性能面でもこの中間色が大きな意味を持つと言えるのかもしれない。
「日本人に比べて、欧米人の方がはるかに日光の照り返しが眩しく感じてしまうという、瞳の構造の違いがあります。例えば、背景が緑や赤の中に黒い文字を書いたものを見るテストがあるのですが、日本人は背景色に惑わされず文字を読めるのに対し、欧米人は周囲の色が瞳に洗練に入ってきて、中の文字がぼやけて読めないといった違いがあります。
ウェッジの場合、ロフトが寝ているため、日光をより照り返す形となりますし、欧米人はツアークロームだとウェッジ全体が光って眩しく感じてしまい、スコアラインやフェース向きがぼやけてどこを向けているか分からなくなる人も多いのです。そのため、ジェットブラックだけでなく、ブラッシュドスチールの選択肢も用意しているんですね」(アクシネットジャパンインク・黒野氏)
なるほど、我々黒い瞳の日本人と、青い瞳の多い欧米人では、目に入る光の量を調節する虹彩の構造が異なる。諸説あるが、特に白人の虹彩は光を通しやすく、眩しく感じやすい傾向があるとか。また、地域にもよるが、乾燥して塵が少なく空が青く見えるアメリカでは、日中の日差しを強く感じ、白人のサングラス着用率の高さからも、日本人とは異なる状況が伺える。
「ツアークローム」でも眩しく感じない日本人にとって、仕上げの違いは単なる色味やデザイン的な好みの問題だと思いがちだ。が、この色のバリエーションが必要な理由は、徹底的にプレーヤビリティを追求するボーケイの考えが背景にあった。キャロウェイも最近では様々なクラブに「ツアーグレー」なる仕上げを用意するケースが増えているが、単なるカッコよさだけでなく、欧米人には性能面でもこの中間色が大きな意味を持つと言えるのかもしれない。