テーラーメイド『SIM』シリーズを発表。ナナメの突起で、低重心・大MOI・空力改善を達成!
テーラーメイド『SIM』シリーズを発表。ナナメの突起で、低重心・大MOI・空力改善を達成!
配信日時:2020年1月9日 05時22分
9日、テーラーメイドの新製品発表会が都内で行われ、2020年の新作『SIM』シリーズが発表された。『SIM』とは「SHAPE IN MOTION」の略で、ヘッドスピード・ボールスピード・慣性モーメントUPのため、ウッドを中心に徹底的な形状の見直しが図られた。ドライバー、FWは『SIM』『SIM MAX』の2機種ずつ、ハイブリッドが『SIM MAXレスキュー』の1機種、アイアンは『SIM MAX』『SIM MAX OS』の2機種を用意し、レディスモデルも取り揃え、2月7日に全国の量販店を中心に発売される。それでは、各製品の中身を見ていこう。
■ナナメの突起「イナーシャージェネレーター」でドライバー開発の長年の課題を打破!
「スイングの最も重要な段階、インパクト前の最後の1メートルで空力とヘッドスピードを上げたい。【スピード生成ゾーン】として知られるこの場所で、最もヘッドスピードが増します。ツアーレベルでは、プロはその瞬間に90mphから120mphに加速します。『SIM』ドライバーは、スイングのこの重要なフェーズで、空力特性・ヘッドスピードを改善するよう設計しました」(同社広報)
従来の常識では、クラウンとソールを上げた形状にすると空力性能が上がるが、重心位置が高くなり、他の要素が犠牲になるトレードオフの関係が出てしまう。そのため、『SIM』『SIM MAX』ドライバーでは、「イナーシャージェネレーター」と呼ばれる構造を後方の低い位置に配し、最後方に重いウェイトを配置した。すると重心位置は非常に低くなり、かつ打ち上げ条件が最適化され、MOI(慣性モーメント)が増加。ゴルファーは高打ち出し・低スピンで曲がりづらさを手にできる。
空力テストを重ねる中、同社は【スピード生成ゾーン】内の気流の方向に合わせて「イナーシャージェネレーター」を傾ける必要があることを発見。真っすぐ後方に伸びた形状だと、空気抵抗が大きくなるため、これを阻害しないようナナメの向きとした。結果、空気がダウンスイングでソールをスムーズに移動し、クラブヘッドの速度が向上するのだとか。
「簡単に言うと、我々はあちらを立てればこちらが立たずといった、トレードオフのないドライバーを作りました。『SIM』は高速で、寛容で、理想の打ち上げ条件へ導き、ゴルフで最も弾くフェースの1つを持っています。これまでのドライバー設計の歴史は、トレードオフとの戦いでした。例えば、打ち出し条件は良くても、寛容性が悪い。大きな寛容性があっても、飛距離を犠牲する。空力的に優れた形状でも、最適な発射条件にならないものもある。でも、異素材複合技術を使うことで、3つの領域すべてでパフォーマンスを最適化する形状を開発しました。寛容で、速く、理想的な打ち上げ条件を得られます」(同)
また、前作『M5』『M6』から入った「スピードインジェクティッド・ツイストフェース」も健在。同社は「すべての『SIM』『SIM MAX』のヘッドは、最速かつ適合を確保するために検査、測定、および調整されます。これはゴルフ業界で比類のないプロセスです」とする。両機種ともに460ccだが、投影面積は『SIM』の方がわずかに小さく、シンプルなスライドウェイトを持ち、ヘッド後方のスチールウェイトは10g。『SIM MAX』は貫通型スピードポケットを配したラージヘッドで、スチールウェイトは18g。
■「V Steelソール」が復活したフェアウェイウッド
同社のFWの名器『V Steel』。『SIM』『SIM MAX』のFWでも、この象徴的なV SteelデザインがSIMファミリーで再発明された。『SIM』と『SIM MAX』はサイズや投影面積が似て見えて、スピン量の違いで選べるヘッドに「V Steelソール」が組み合わされ、さまざまなライからの芝の抵抗を軽減し、プレイヤビリティを向上させると言う。
「先端がより丸みを帯びているため、クラブと芝との最初の接触が改善され、V Steelソールはソールのトゥ・ヒール部分を地面から遠ざけ、汎用性を高めています。これらの設計機能を組み合わせて『SIM』『SIM MAX』フェアウェイの芝との接触面積を大幅に減らし、ヘッドスピードとボールスピー両方にプラスの影響を与える地面の摩擦を減らします」(同)
―低スピンな『SIM』フェアウェイ―
『SIM』フェアウェイは180 cc のチタンヘッドで、延性のある革新的な新しいZATECHチタンをフェース素材に初採用。また、80 gものスチールソールプレートを配し、非常に低重心な作りで、フェース下部ヒットでのボールスピードの向上、打ち出し角の増加、寛容性の改善が可能になる。
―ミスに強い『SIM MAX』フェアウェイ―
185ccの『SIM MAX』スチールフェアウェイは、丈夫で耐久性のある「C300」をフェース素材を使用。こちらはソールプレートはなくステンレス製だが、「V Steelソール」は共通で、よりミスに強く、球の上がりやすい一般プレーヤーに合うFWとなっている。
■「V Steelソール」初採用の『SIM MAX RESCUE』
「ロングアイアンの代替品として、ハイブリッドはあらゆる条件で汎用性があり、プレー可能であることが不可欠です」。そのため、同社史上初めて『SIM Max Rescue』で「V Steelテクノロジー」をハイブリッドに採用。さまざまなライからプレーする際に、芝の抵抗を軽減するように設計され、改造されたリーディングエッジが「V Steelソール」と連動して、プレイヤビリティと打撃条件を改善する。
ハイブリッドは1機種で、『SIM MAX』のみ。耐久性のある「C300」フェースはFWと共通で、同社保有の「ツイストフェース」「貫通型スピードポケット」も、もちろん健在。
■1.5mmの極薄フェース『SIM MAX』『SIM MAX OS』アイアン
アイアンにも『SIM MAX』『SIM MAX OS』の2機種が追加される。今作はボール初速を上げるため、1.5mmの極薄フェース「1.5mmウルトラシンフェース」を採用。また、これまで『M6』アイアンなどにも採用されてきた「スピードブリッヂ」でヘッドの剛性を強化するだけでなく、飛距離・音・打感を整えることにも成功。
ヘッド内部の「エコーダンピングシステム」では、フェースの反発を損なわずに衝撃を除去している。『SIM MAX』も十分なサイズを持つが、『SIM MAX OS』はさらに3mmワイドソールで、1mmオフセット、1mmフェース高さの高い寛容性を最大限に高めたモデルで、ロフトは7Iで26度と、同社史上最もストロングロフトなモデルとなっている。
■価格
・『SIM』ドライバー(純正78,000円+税、カスタム95,000円+税)
・『SIM MAX』ドライバー(純正73,000円+税、カスタム9万円+税)
・『SIM』フェアウェイウッド(純正5万円+税、カスタム69,000円+税)
・『SIM MAX』フェアウェイウッド(純正4万円+税、カスタム59,000円+税)
・『SIM MAX』ハイブリッド(カーボン34,000円+税、スチール31,000円+税)
・『SIM MAX』アイアン(6I〜PW・カーボン105,000円+税、スチール9万円+税)
・『SIM MAX OS』アイアン(6I〜PW・カーボン105,000円+税、スチール9万円+税)
■ナナメの突起「イナーシャージェネレーター」でドライバー開発の長年の課題を打破!
「スイングの最も重要な段階、インパクト前の最後の1メートルで空力とヘッドスピードを上げたい。【スピード生成ゾーン】として知られるこの場所で、最もヘッドスピードが増します。ツアーレベルでは、プロはその瞬間に90mphから120mphに加速します。『SIM』ドライバーは、スイングのこの重要なフェーズで、空力特性・ヘッドスピードを改善するよう設計しました」(同社広報)
従来の常識では、クラウンとソールを上げた形状にすると空力性能が上がるが、重心位置が高くなり、他の要素が犠牲になるトレードオフの関係が出てしまう。そのため、『SIM』『SIM MAX』ドライバーでは、「イナーシャージェネレーター」と呼ばれる構造を後方の低い位置に配し、最後方に重いウェイトを配置した。すると重心位置は非常に低くなり、かつ打ち上げ条件が最適化され、MOI(慣性モーメント)が増加。ゴルファーは高打ち出し・低スピンで曲がりづらさを手にできる。
空力テストを重ねる中、同社は【スピード生成ゾーン】内の気流の方向に合わせて「イナーシャージェネレーター」を傾ける必要があることを発見。真っすぐ後方に伸びた形状だと、空気抵抗が大きくなるため、これを阻害しないようナナメの向きとした。結果、空気がダウンスイングでソールをスムーズに移動し、クラブヘッドの速度が向上するのだとか。
「簡単に言うと、我々はあちらを立てればこちらが立たずといった、トレードオフのないドライバーを作りました。『SIM』は高速で、寛容で、理想の打ち上げ条件へ導き、ゴルフで最も弾くフェースの1つを持っています。これまでのドライバー設計の歴史は、トレードオフとの戦いでした。例えば、打ち出し条件は良くても、寛容性が悪い。大きな寛容性があっても、飛距離を犠牲する。空力的に優れた形状でも、最適な発射条件にならないものもある。でも、異素材複合技術を使うことで、3つの領域すべてでパフォーマンスを最適化する形状を開発しました。寛容で、速く、理想的な打ち上げ条件を得られます」(同)
また、前作『M5』『M6』から入った「スピードインジェクティッド・ツイストフェース」も健在。同社は「すべての『SIM』『SIM MAX』のヘッドは、最速かつ適合を確保するために検査、測定、および調整されます。これはゴルフ業界で比類のないプロセスです」とする。両機種ともに460ccだが、投影面積は『SIM』の方がわずかに小さく、シンプルなスライドウェイトを持ち、ヘッド後方のスチールウェイトは10g。『SIM MAX』は貫通型スピードポケットを配したラージヘッドで、スチールウェイトは18g。
■「V Steelソール」が復活したフェアウェイウッド
同社のFWの名器『V Steel』。『SIM』『SIM MAX』のFWでも、この象徴的なV SteelデザインがSIMファミリーで再発明された。『SIM』と『SIM MAX』はサイズや投影面積が似て見えて、スピン量の違いで選べるヘッドに「V Steelソール」が組み合わされ、さまざまなライからの芝の抵抗を軽減し、プレイヤビリティを向上させると言う。
「先端がより丸みを帯びているため、クラブと芝との最初の接触が改善され、V Steelソールはソールのトゥ・ヒール部分を地面から遠ざけ、汎用性を高めています。これらの設計機能を組み合わせて『SIM』『SIM MAX』フェアウェイの芝との接触面積を大幅に減らし、ヘッドスピードとボールスピー両方にプラスの影響を与える地面の摩擦を減らします」(同)
―低スピンな『SIM』フェアウェイ―
『SIM』フェアウェイは180 cc のチタンヘッドで、延性のある革新的な新しいZATECHチタンをフェース素材に初採用。また、80 gものスチールソールプレートを配し、非常に低重心な作りで、フェース下部ヒットでのボールスピードの向上、打ち出し角の増加、寛容性の改善が可能になる。
―ミスに強い『SIM MAX』フェアウェイ―
185ccの『SIM MAX』スチールフェアウェイは、丈夫で耐久性のある「C300」をフェース素材を使用。こちらはソールプレートはなくステンレス製だが、「V Steelソール」は共通で、よりミスに強く、球の上がりやすい一般プレーヤーに合うFWとなっている。
■「V Steelソール」初採用の『SIM MAX RESCUE』
「ロングアイアンの代替品として、ハイブリッドはあらゆる条件で汎用性があり、プレー可能であることが不可欠です」。そのため、同社史上初めて『SIM Max Rescue』で「V Steelテクノロジー」をハイブリッドに採用。さまざまなライからプレーする際に、芝の抵抗を軽減するように設計され、改造されたリーディングエッジが「V Steelソール」と連動して、プレイヤビリティと打撃条件を改善する。
ハイブリッドは1機種で、『SIM MAX』のみ。耐久性のある「C300」フェースはFWと共通で、同社保有の「ツイストフェース」「貫通型スピードポケット」も、もちろん健在。
■1.5mmの極薄フェース『SIM MAX』『SIM MAX OS』アイアン
アイアンにも『SIM MAX』『SIM MAX OS』の2機種が追加される。今作はボール初速を上げるため、1.5mmの極薄フェース「1.5mmウルトラシンフェース」を採用。また、これまで『M6』アイアンなどにも採用されてきた「スピードブリッヂ」でヘッドの剛性を強化するだけでなく、飛距離・音・打感を整えることにも成功。
ヘッド内部の「エコーダンピングシステム」では、フェースの反発を損なわずに衝撃を除去している。『SIM MAX』も十分なサイズを持つが、『SIM MAX OS』はさらに3mmワイドソールで、1mmオフセット、1mmフェース高さの高い寛容性を最大限に高めたモデルで、ロフトは7Iで26度と、同社史上最もストロングロフトなモデルとなっている。
■価格
・『SIM』ドライバー(純正78,000円+税、カスタム95,000円+税)
・『SIM MAX』ドライバー(純正73,000円+税、カスタム9万円+税)
・『SIM』フェアウェイウッド(純正5万円+税、カスタム69,000円+税)
・『SIM MAX』フェアウェイウッド(純正4万円+税、カスタム59,000円+税)
・『SIM MAX』ハイブリッド(カーボン34,000円+税、スチール31,000円+税)
・『SIM MAX』アイアン(6I〜PW・カーボン105,000円+税、スチール9万円+税)
・『SIM MAX OS』アイアン(6I〜PW・カーボン105,000円+税、スチール9万円+税)