今週はトーリーパインズで行われるメジャー第3戦の「全米オープン」が16日に開幕する。第2戦「全米プロ」をメジャー最年長の50歳で制したフィル・ミケルソンは、16日の開幕戦に51歳の誕生日を迎える。そして、四大メジャーで唯一取り逃しているこのタイトルを手にし、キャリアグランドスラムを最年長で狙いにいく。

▶▶▶メジャー最年長Vのミケルソン。40代後半からの平均ヘッドスピードの推移がもの凄い【WITB】
▶▶▶1、2Wは“オリジナルワン”の二刀流。50歳で首位、ミケルソンが7876yを攻略

ブライソン・デシャンボー、アクティ・バシャイらと練習ラウンドで調整するミケルソンの手には、見慣れぬ鉛だらけのドライバーが。今季はドライバー二刀流で臨んでいるが、二刀目はこれまでテーラーメイドの2019年モデル『ORIGINAL ONE Mini』だったが、この日は『300 Mini』をテスト。

同ヘッドは、米国テーラーメイドが未発表のプロトタイプと見られ、R&Aコンフォーミングリストには、左用、右用のロフト11.5°が登録されている。“保険”となる二刀目の44インチは、狭いホールで安全にフェアウェイを捉え、風の中でも低く抑えるなど、さまざまな弾道を操るために重宝してきたクラブ。新作でヘッド性能が上がれば、その分、武器になるはずだ。

▶▶▶デシャンボーに続き、ミケルソンも1Wロフト【5度台】！？ 全米プロの使用ギアをキャロウェイ担当者が公開

前回の「全米プロ」でもリアルロフト5.5°とミケルソン特注の『EPIC SPEED』プロトタイプをいきなり投入しての勝利となった。獲りたいメジャーで新兵器の力を確実に結果につなげるのは、ミケルソンの恒例行事。一般的な選手に必要な“慣らし期間”の不安はレジェンドに当てはまらない。