スリクソン『ZX5』はケプカに合う? 松山英樹、S・ローリーのスタッツを見る【記者の目】
スリクソン『ZX5』はケプカに合う? 松山英樹、S・ローリーのスタッツを見る【記者の目】
配信日時:2021年11月24日 09時17分
契約フリーだったブルックス・ケプカが「ツアーで使用した中で最高のアイアン」と、今年1月から使用する『ZX7』アイアンへの信頼からスリクソン契約に。直近までドライバーはテーラーメイド『SIM2』を使用していたが、ダンロップによればスリクソン『ZX5』を使用予定とのこと。新スタイルの出来が今週26日のデシャンボーとの対戦で明らかになる。
はたして、ケプカに『ZX5』ドライバーはフィットするのか? 参考にするため、スリクソンの他の契約プロのケースを見てみよう。まずは、2021年初から『ZX5』を使い始めたシェーン・ローリーのスタッツを2020年(Z585を使用)と比較してみる。ローリーはケプカと似て、三菱ケミカル『ディアマナ』のホワイト系ユーザーでもある。
【2021/2020年、スタッツ比較】
・平均飛距離(計測H)……299.6/299.4y
・ALL DRIVE……292.0/288.6y
・キャリー飛距離……284.4/282.9y
・FWキープ率……59.91/60.95%
・左ラフ傾向……14.99/21.12%
・右ラフ傾向……13.27/9.36%
・ヘッドスピード……115.40/114.76mph
・ボールスピード……173.31/172.74mph
・スピンレート……2572/2317rpm
・打ち出し角度……10.09/9.70度
・頂点高さ……105' 11"/98' 5"ft
主につかまりとスピン量に違いが見て取れ、『Z585』より『ZX5』を使った2021年は左ラフ傾向が激減、右ラフ傾向が増えた。そしてパワーアップもあるのか、弾道もわずかに大きくキャリーもALL DRIVEもアップしていた。次に、2020年8月末から『ZX5』プロトタイプを使い始めた松山英樹のスタッツを見てみよう。松山とケプカは複数メーカーのドライバー使用歴が長い点で共通している。
【2021/2020年、スタッツ比較】
・平均飛距離(計測H)……299.9/304.4y
・ALL DRIVE……294.3/296.3y
・キャリー飛距離……286.3/288.6y
・FWキープ率……62.25/56.98%
・左ラフ傾向……13.13/14.10%
・右ラフ傾向……13.30/18.48%
・ヘッドスピード……115.70/115.63mph
・ボールスピード……172.89/172.99mph
・スピンレート……2489.2/2412.4rpm
・打ち出し角度……10.83/10.57度
・頂点高さ……107' 5"/105' 9"ft
『ZX5』プロト投入前は『SIM MAX』や『M5 TOUR』を使用していた松山英樹。初速、スピン量は2020年とさして変わらず、キャリーが若干落ちたが『ZX』プロトでFWキープ率が大幅アップ。特に右ラフ傾向が激減し、『SIM MAX』より『ZX5』プロトがつかまるデータが残っていた。では、最後に2021年は『SIM2』、2020年は『M5』や『MAVRIK SubZero』を使用していたブルックス・ケプカについて。
【2021/2020年、スタッツ比較】
・平均飛距離(計測H)……310.7/307.0y
・ALL DRIVE……303.9/295.6y
・キャリー飛距離……293.6/296.5y
・FWキープ率……56.63/53.75%
・左ラフ傾向……14.54/14.99%
・右ラフ傾向……15.79/18.60%
・ヘッドスピード……120.62/120.03mph
・ボールスピード……178.18/178.91mph
・スピンレート……2547.7/2601.6rpm
・打ち出し角度……10.61/10.25度
・頂点高さ……115' 4"/117' 1"
2020年は松山同様右ラフ傾向が強かったが、2021年は2.8%改善。FWキープ率も距離もアップと結果の出た『SIM2』の変更はリスクにも思えるが、『SIM MAX』を使わなかったケプカのこと。右ラフを避けるなら、松山と似たドライバー選びをしてもおかしくない。また、卓越したアイアンショットも両者の共通点で、「得意をより武器にできる『ZX5』ドライバー」となるだろうか。
Text/Mikiro Nagaoka
はたして、ケプカに『ZX5』ドライバーはフィットするのか? 参考にするため、スリクソンの他の契約プロのケースを見てみよう。まずは、2021年初から『ZX5』を使い始めたシェーン・ローリーのスタッツを2020年(Z585を使用)と比較してみる。ローリーはケプカと似て、三菱ケミカル『ディアマナ』のホワイト系ユーザーでもある。
【2021/2020年、スタッツ比較】
・平均飛距離(計測H)……299.6/299.4y
・ALL DRIVE……292.0/288.6y
・キャリー飛距離……284.4/282.9y
・FWキープ率……59.91/60.95%
・左ラフ傾向……14.99/21.12%
・右ラフ傾向……13.27/9.36%
・ヘッドスピード……115.40/114.76mph
・ボールスピード……173.31/172.74mph
・スピンレート……2572/2317rpm
・打ち出し角度……10.09/9.70度
・頂点高さ……105' 11"/98' 5"ft
主につかまりとスピン量に違いが見て取れ、『Z585』より『ZX5』を使った2021年は左ラフ傾向が激減、右ラフ傾向が増えた。そしてパワーアップもあるのか、弾道もわずかに大きくキャリーもALL DRIVEもアップしていた。次に、2020年8月末から『ZX5』プロトタイプを使い始めた松山英樹のスタッツを見てみよう。松山とケプカは複数メーカーのドライバー使用歴が長い点で共通している。
【2021/2020年、スタッツ比較】
・平均飛距離(計測H)……299.9/304.4y
・ALL DRIVE……294.3/296.3y
・キャリー飛距離……286.3/288.6y
・FWキープ率……62.25/56.98%
・左ラフ傾向……13.13/14.10%
・右ラフ傾向……13.30/18.48%
・ヘッドスピード……115.70/115.63mph
・ボールスピード……172.89/172.99mph
・スピンレート……2489.2/2412.4rpm
・打ち出し角度……10.83/10.57度
・頂点高さ……107' 5"/105' 9"ft
『ZX5』プロト投入前は『SIM MAX』や『M5 TOUR』を使用していた松山英樹。初速、スピン量は2020年とさして変わらず、キャリーが若干落ちたが『ZX』プロトでFWキープ率が大幅アップ。特に右ラフ傾向が激減し、『SIM MAX』より『ZX5』プロトがつかまるデータが残っていた。では、最後に2021年は『SIM2』、2020年は『M5』や『MAVRIK SubZero』を使用していたブルックス・ケプカについて。
【2021/2020年、スタッツ比較】
・平均飛距離(計測H)……310.7/307.0y
・ALL DRIVE……303.9/295.6y
・キャリー飛距離……293.6/296.5y
・FWキープ率……56.63/53.75%
・左ラフ傾向……14.54/14.99%
・右ラフ傾向……15.79/18.60%
・ヘッドスピード……120.62/120.03mph
・ボールスピード……178.18/178.91mph
・スピンレート……2547.7/2601.6rpm
・打ち出し角度……10.61/10.25度
・頂点高さ……115' 4"/117' 1"
2020年は松山同様右ラフ傾向が強かったが、2021年は2.8%改善。FWキープ率も距離もアップと結果の出た『SIM2』の変更はリスクにも思えるが、『SIM MAX』を使わなかったケプカのこと。右ラフを避けるなら、松山と似たドライバー選びをしてもおかしくない。また、卓越したアイアンショットも両者の共通点で、「得意をより武器にできる『ZX5』ドライバー」となるだろうか。
Text/Mikiro Nagaoka