既報の通り、契約フリーの飛ばし屋女子プロたちが「スプーンディスタンス」に注目し、ヤマハ『RMX VD』3Wを原英莉花、藤田さいき、穴井詩だけでなく契約外選手らも使用中。では、男子はどうなのか？　複数メーカーを束ねて男子ツアーをサポートするツアーバスを運営する「シーグランデ」の吉本氏は「急上昇中のコブラに注目してほしい」と話す。

「ツアー投入わずか1ヵ月で試した選手が30人。フィールド平均120人ですから、実に25％近くがコブラを試しています。（※昨年はほぼ0％）全体に『LTDx』3Wの顔つきや打感・音に高評価してくれていて、毎週コースが違うとクラブも変わるし体調も日々変化するため、現場で支える大切さを痛感しています。コブラの革新性と、選手個々の細かなサポートの相乗効果で、選手からのニーズがますます増えそうです」（吉本氏）

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最近増加傾向にあるクラブ契約フリー選手にとっては、何かクラブに問題が起きても「サポートしてもらえない」リスクは当然出てくる。そういったソフト（サポート）面とハード（クラブ性能）面の両方が噛み合うことで、契約フリー選手たちのコブラのテストが加速しているという。

契約フリーの上井邦裕は「いい顔だし打感や音もいい。ツアーバンのサポートがあるから試合会場で細かな対応や調整を頼めて心強いし安心して使える」と、『LTDx LS』ドライバー（9.0）と『LTDx』3W＆5Wという3本をテスト。契約フリーのレジェンド・片山晋呉も「他社に比べてスリーブの重量が軽く、そこにかかる重さを感じない点が良い」と評価しているそうだ。

今季から契約フリーになった大槻智春は『LTDx』を採用して「ゴルフパートナーPRO-AM」と「ツアー選手権」で優勝争いの末2位。また、ウッド契約フリーの中西直人も『LTDx』3W＆5Wだけでなく、『LTDx LS』ドライバーもテスト中とのことだ。

なお、クラブ契約のあるプロでも10〜11本契約が多いため、コブラのウッドに興味を示し、バッグに入れたり、テストをしたりするプロはかなり多いという。

これまでリッキー・ファウラーやブライソン・デシャンボーといった海外勢のイメージが強かったコブラだが、国内男子プロの評価が今年急激アップ。国内開催の次戦は8月と暫く間が空くことになるが、その間にさらなる「コブラ男子」が増えるだろうか。次戦で男子プロたちがどこのウッドを使っているか、要注目だ。