新『プロV1/V1x』をキャッチ! 選手たちの反応と信頼が【深すぎる】
新『プロV1/V1x』をキャッチ! 選手たちの反応と信頼が【深すぎる】
配信日時:2022年11月3日 03時47分
今週の国内男子ツアー「マイナビABC」から、タイトリストが選手に白箱ボールを配布。2023年モデルの『プロV1/V1x』と見られる新作のツアーシーディングを開始した。世界中のツアーで7割超の圧倒的なシェアを持つ同作。ツアー担当は「詳細は話せませんが、選手の反応をぜひ聞いてもらえれば」。火曜日に配られたばかりで、どの選手も手探りだが、早速その第一印象を聞いてみよう。▶▶▶新プロV1シリーズを藤田寛之、小平智らが即投入! 変わらないのがいいところ?
■新『プロV1』は、ロングゲームの飛距離アップ!?
まずは【Mr.プロV1】とも呼べる、歴代ソフトなものを好む藤田寛之だ。現状はイエローの21年モデルを使用するが、白い新作プロトタイプは「試合で使わないと分からない」。ショートゲームで「前作と違いが分からない、ソフトフィーリング」なことを「選手の使いやすさ」と評価。タイトリストの開発姿勢自体にも絶大な信頼感を置いていた。
「柔らかいのと、ロングゲームがちょっと飛ぶって話ですかね。スピン性能は試合で使わないと分からないです。自分はけっこう(配布時にすぐ)替える率が高いんですよ。試合で使わないと分からないから。(実際、練習ラウンド時点では)よく分からないですね。でも、そこがタイトリストのボールのいい所なんですよね。明らかに変わったらおかしいでしょ。要は選手のフィーリングがあるから。【プロV1の今までのフィーリング】をそこまで損なわずに、選手が知らない所で性能がアップしているのが最高のボールなんです。
それがタイトリストだから。選手ファーストだから。他メーカーは押しが多い。タイトリストに押しってないんですよ。選手のパフォーマンス向上重視なので、選手のフィーリングを大事にする。こうやって他メーカーはボールを替えて選手に聞きにいくってあまりなくないですか? ボール担当の人が説明をすることが多いんだけど、タイトリストの場合は【選手に聞いてください】。そういうメーカーです。それは選手個々が決めるんですよ。PGAツアーでは3分の1くらい移行しているみたいですね」(藤田寛之)
次は新『プロV1』のパターやショートゲームだけでなく、ロングゲームの球の打ち抜き感が「ややしっかりで、風に強くなった」と歓迎する中西直人。これまで21年の『プロV1』を使用するものの、ショートゲームでもう少し音量がする「どれだけ打ったか?」のフィードバックを求めていた。
「前回に比べて風に強くなりました。【アゲンストで距離が落ちない】ですね。ドライバーの球の高さとスピン量が前回よりちょっと抑えられて、ランが出ます。ラインを出す人にとってはすごくいいんじゃないですかね。(グリーン周りでは)前回よりもスピン量が上がっているので【至れり尽くせり】だと思いました。ウェッジで打った時の打感(音)がしっかりなので、小さいスイングで打てるメリットがあるので、めっちゃ楽ですよ。【パターも明らかに音が高いし、しっかり感】があっていい」(中西直人)
パターの打感に中西と同様の反応を見せたのが、佐藤太平だ。「打感が軽い」と独特の表現をするが、ツアー担当によれば「ディスタンス系を“軽い”と表現するアマが多いですが、【初速感があることを“軽い”と表現する人も多い】と思います」。ただ、藤田や中西ふくめ、フェースミーリングがほぼない超ダイレクト打感のキャメロンパターを使用することから、他社のインサートパターより【音量差が出やすい】ことも注意が必要。実際、オデッセイの「ホワイト・ホット」インサートを使用する選手はパターで「新しいプロV1は変わらずソフト。音がいい」と口々に話していた。
ツアー担当は新『プロV1』に対する反応として、「しっかり打感になった」とフィードバックするのは中西や佐藤くらいで「少数派」だと言う。「藤田さんもそうですが、ショートゲームを試した阿部裕樹くんとか、阿久津未来也なんかは、どちらも柔らかいし『21年モデルとほとんど違いがわからないくらいソフト』と言っていますね」。
■新『プロV1x』は「風に強くなった」とS・パワーが早速勝利
次は、『プロV1x』に対する反応だ。まずは、アマチュアながら連勝を飾り、今大会からプロ転向した蝉川泰果。2021年モデルの『プロV1x』を使用して勝利を飾ってきたが、早速白箱をテストし、「まだ少ししか試してないですが、(ドライバーやフルショットの)弾道がヨジレない感じですね。ボクの場合は、ボール選びで一番大切にしているのが、弾道が安定すること。そこが好印象だったので、これから替えられるようテストしていきたいです」と話していた。
また、先週のPGAツアー「バターフィールド・バミューダ選手権」でPING契約のシーマス・パワーが優勝。大会前週に自宅で1週間、新作を試していたパワーは21年の『プロV1』から新『プロV1x』に替えて勝利していた。そのコメントを米国アクシネット社が明かしている。
「素晴らしかった。(CJカップの前週に)試してみて良かったです。1 週間ずっとテストして気に入ったよ。たくさんプレーしたけど、とても満足しています。ボクにとって、これは非常に視覚的なもの。スイングしてフェースから離れ、ボールが弾道に出た場所が、まさにそうあるべきと感じる。ボクにとって大きなプラスだと、すぐにそれが分かったんだ。
少しな熱(初速)を増したティショットはとても気持ち良かった。どちらかといえば、ボクはアイアンスピンが少なかったので、(新『プロV1x』に移行して)スピン量が増えた感じ。グリーン周りで何も問題はなかったし、パターフェースのノイズも特に変化を感じなかったし、ボクにとってラクな変更でした。とても興奮しています。
15年間使うタイトリストのボールのどれもが、ボクには常に最大のプラスだった。重圧のかかる日曜に、思い通り打てば、どうなるか分かっているから。つまり、たった1発のショットがすべてを左右する。突然、風を切ってグリーンオーバーで1〜2打落とすようなことがあると、試合全体が変わってしまう。だから、一貫性と自信を持つことが、とても大切なんだ。(ボールで)心配ごとが1つでも減ればいいよね」(シーマス・パワー)
パワーのコメントは、藤田寛之の言い分とも通底しており、「一貫性と自信を持てること」がどれだけ大切かがよく分かる。フィーリングが全てを左右する選手にとって、ボールが激変してしまうと、不確定要素が多くて思い切ったプレーが出来なくなるのだ。
その他、デザイン面でも浅地洋佑が「ロゴのデザイン」を気に入っていた。「打ってみても前作とあまり変わらない。性能は相変わらずいいです。(Pro V1ロゴが⇒だった)線が真っすぐになったから合わせやすくなりました」と話していた。
■新『プロV1』は、ロングゲームの飛距離アップ!?
まずは【Mr.プロV1】とも呼べる、歴代ソフトなものを好む藤田寛之だ。現状はイエローの21年モデルを使用するが、白い新作プロトタイプは「試合で使わないと分からない」。ショートゲームで「前作と違いが分からない、ソフトフィーリング」なことを「選手の使いやすさ」と評価。タイトリストの開発姿勢自体にも絶大な信頼感を置いていた。
「柔らかいのと、ロングゲームがちょっと飛ぶって話ですかね。スピン性能は試合で使わないと分からないです。自分はけっこう(配布時にすぐ)替える率が高いんですよ。試合で使わないと分からないから。(実際、練習ラウンド時点では)よく分からないですね。でも、そこがタイトリストのボールのいい所なんですよね。明らかに変わったらおかしいでしょ。要は選手のフィーリングがあるから。【プロV1の今までのフィーリング】をそこまで損なわずに、選手が知らない所で性能がアップしているのが最高のボールなんです。
それがタイトリストだから。選手ファーストだから。他メーカーは押しが多い。タイトリストに押しってないんですよ。選手のパフォーマンス向上重視なので、選手のフィーリングを大事にする。こうやって他メーカーはボールを替えて選手に聞きにいくってあまりなくないですか? ボール担当の人が説明をすることが多いんだけど、タイトリストの場合は【選手に聞いてください】。そういうメーカーです。それは選手個々が決めるんですよ。PGAツアーでは3分の1くらい移行しているみたいですね」(藤田寛之)
次は新『プロV1』のパターやショートゲームだけでなく、ロングゲームの球の打ち抜き感が「ややしっかりで、風に強くなった」と歓迎する中西直人。これまで21年の『プロV1』を使用するものの、ショートゲームでもう少し音量がする「どれだけ打ったか?」のフィードバックを求めていた。
「前回に比べて風に強くなりました。【アゲンストで距離が落ちない】ですね。ドライバーの球の高さとスピン量が前回よりちょっと抑えられて、ランが出ます。ラインを出す人にとってはすごくいいんじゃないですかね。(グリーン周りでは)前回よりもスピン量が上がっているので【至れり尽くせり】だと思いました。ウェッジで打った時の打感(音)がしっかりなので、小さいスイングで打てるメリットがあるので、めっちゃ楽ですよ。【パターも明らかに音が高いし、しっかり感】があっていい」(中西直人)
パターの打感に中西と同様の反応を見せたのが、佐藤太平だ。「打感が軽い」と独特の表現をするが、ツアー担当によれば「ディスタンス系を“軽い”と表現するアマが多いですが、【初速感があることを“軽い”と表現する人も多い】と思います」。ただ、藤田や中西ふくめ、フェースミーリングがほぼない超ダイレクト打感のキャメロンパターを使用することから、他社のインサートパターより【音量差が出やすい】ことも注意が必要。実際、オデッセイの「ホワイト・ホット」インサートを使用する選手はパターで「新しいプロV1は変わらずソフト。音がいい」と口々に話していた。
ツアー担当は新『プロV1』に対する反応として、「しっかり打感になった」とフィードバックするのは中西や佐藤くらいで「少数派」だと言う。「藤田さんもそうですが、ショートゲームを試した阿部裕樹くんとか、阿久津未来也なんかは、どちらも柔らかいし『21年モデルとほとんど違いがわからないくらいソフト』と言っていますね」。
■新『プロV1x』は「風に強くなった」とS・パワーが早速勝利
次は、『プロV1x』に対する反応だ。まずは、アマチュアながら連勝を飾り、今大会からプロ転向した蝉川泰果。2021年モデルの『プロV1x』を使用して勝利を飾ってきたが、早速白箱をテストし、「まだ少ししか試してないですが、(ドライバーやフルショットの)弾道がヨジレない感じですね。ボクの場合は、ボール選びで一番大切にしているのが、弾道が安定すること。そこが好印象だったので、これから替えられるようテストしていきたいです」と話していた。
また、先週のPGAツアー「バターフィールド・バミューダ選手権」でPING契約のシーマス・パワーが優勝。大会前週に自宅で1週間、新作を試していたパワーは21年の『プロV1』から新『プロV1x』に替えて勝利していた。そのコメントを米国アクシネット社が明かしている。
「素晴らしかった。(CJカップの前週に)試してみて良かったです。1 週間ずっとテストして気に入ったよ。たくさんプレーしたけど、とても満足しています。ボクにとって、これは非常に視覚的なもの。スイングしてフェースから離れ、ボールが弾道に出た場所が、まさにそうあるべきと感じる。ボクにとって大きなプラスだと、すぐにそれが分かったんだ。
少しな熱(初速)を増したティショットはとても気持ち良かった。どちらかといえば、ボクはアイアンスピンが少なかったので、(新『プロV1x』に移行して)スピン量が増えた感じ。グリーン周りで何も問題はなかったし、パターフェースのノイズも特に変化を感じなかったし、ボクにとってラクな変更でした。とても興奮しています。
15年間使うタイトリストのボールのどれもが、ボクには常に最大のプラスだった。重圧のかかる日曜に、思い通り打てば、どうなるか分かっているから。つまり、たった1発のショットがすべてを左右する。突然、風を切ってグリーンオーバーで1〜2打落とすようなことがあると、試合全体が変わってしまう。だから、一貫性と自信を持つことが、とても大切なんだ。(ボールで)心配ごとが1つでも減ればいいよね」(シーマス・パワー)
パワーのコメントは、藤田寛之の言い分とも通底しており、「一貫性と自信を持てること」がどれだけ大切かがよく分かる。フィーリングが全てを左右する選手にとって、ボールが激変してしまうと、不確定要素が多くて思い切ったプレーが出来なくなるのだ。
その他、デザイン面でも浅地洋佑が「ロゴのデザイン」を気に入っていた。「打ってみても前作とあまり変わらない。性能は相変わらずいいです。(Pro V1ロゴが⇒だった)線が真っすぐになったから合わせやすくなりました」と話していた。