元・クラブ契約フリーの額賀辰徳「好きなクラブを使ってもうまくいかなかった」
元・クラブ契約フリーの額賀辰徳「好きなクラブを使ってもうまくいかなかった」
配信日時:2018年7月19日 00時25分
17日、PINGの新商品発表会が行われ、今季からPING契約となった額賀辰徳が登壇。昨季までクラブ契約フリーだったが、契約のきっかけは「いいと思って選んだクラブで結果が出せなかったから」。近年、国内男女ツアーで【クラブ契約フリー】選手の活躍が目立つが、どうやら逆パターンもあるようだ。新商品の宣伝はさておき、その中身を詳しく聞いた。
⇒小ぶり&オフセット少のPING『i210』&『i500』正式発表。男子プロが登壇したけど…
「一昨年、去年と、自分がいいと思うクラブで戦ったんですが、うまくいかなくて…。そんな中、去年のカシオで『G400LSテック』ドライバーに出会って、こんなに安定するんだ…と知ったのが契約のきっかけです。それまでは(クラブ契約フリーで)いろいろ好きに選んでました」
元々はダンロップと長く契約していた額賀。恵まれた体格かつ柔軟で強い筋力を持ち、今季のドライビングディスタンスも1位。飛ばしの能力は超一流だ。だが、そこに本人のこだわりはない。3年前にはアベレージ向けの『ゼクシオナイン』を使用したこともあるくらいで、持ち前の飛びをどうスコアに活かすかを常々考えてきた。ドライバーの安定が中心かと思いきや、話しは少し異なる方向へ…。
「(尊敬する宮里)優作さんとか、ずっと軟鉄鍛造の国産マッスルバックのアイアンを好んでいた方が、去年PINGのやさしいキャビティに替えたのはけっこう衝撃で…。自分も似たアイアンを好んできたので、その影響もありますね。ドライバーだけじゃなく、アイアンもやっぱり安定感。アマチュアだけじゃなく、プロも試合だと結局そこが出るな…と」
ハードヒッターの額賀が「シャープな小顔」のマッスルバックを好むのは自然で、長く本人もそれを信じて疑わなかったが、「自分の好みと結果は別」。そう切り離してクラブ選びを根底から変えたと言うが、いま使用するのは宮里優作の『i200』ではなく『iブレード』だ。
「確かに『i200』は良いアイアンですが、やっぱりボクは軟鉄鍛造のマッスルバック育ちなので、どこに当たったとか打感のフィードバックがどうしても必要なんです。PINGの中で一番フィードバックを多く感じるのが『iブレード』ですね。でも、最初に困ったのは、PINGのアイアンだとどんな番手でも打ち出し角が揃ってしまうこと。長い番手で高く、短い番手で低く感じるんです。これは通常ならすごく有り難くてスコアにつながる性能なんですが、林の奥からの脱出したい時に、不意に上がって枝に当たっちゃうことが多くて…(笑)」
シビアでハードな自身の好きなものから、結果重視のやさしいものへ。真逆のクラブ選び、前半戦ではそのやさしさ故にアジャストに苦労した。後半戦では「慣れていない」とはもう言えない。額賀辰徳、退路を断って結果だけを狙いに後半戦に巻き返しを期す。
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「一昨年、去年と、自分がいいと思うクラブで戦ったんですが、うまくいかなくて…。そんな中、去年のカシオで『G400LSテック』ドライバーに出会って、こんなに安定するんだ…と知ったのが契約のきっかけです。それまでは(クラブ契約フリーで)いろいろ好きに選んでました」
元々はダンロップと長く契約していた額賀。恵まれた体格かつ柔軟で強い筋力を持ち、今季のドライビングディスタンスも1位。飛ばしの能力は超一流だ。だが、そこに本人のこだわりはない。3年前にはアベレージ向けの『ゼクシオナイン』を使用したこともあるくらいで、持ち前の飛びをどうスコアに活かすかを常々考えてきた。ドライバーの安定が中心かと思いきや、話しは少し異なる方向へ…。
「(尊敬する宮里)優作さんとか、ずっと軟鉄鍛造の国産マッスルバックのアイアンを好んでいた方が、去年PINGのやさしいキャビティに替えたのはけっこう衝撃で…。自分も似たアイアンを好んできたので、その影響もありますね。ドライバーだけじゃなく、アイアンもやっぱり安定感。アマチュアだけじゃなく、プロも試合だと結局そこが出るな…と」
ハードヒッターの額賀が「シャープな小顔」のマッスルバックを好むのは自然で、長く本人もそれを信じて疑わなかったが、「自分の好みと結果は別」。そう切り離してクラブ選びを根底から変えたと言うが、いま使用するのは宮里優作の『i200』ではなく『iブレード』だ。
「確かに『i200』は良いアイアンですが、やっぱりボクは軟鉄鍛造のマッスルバック育ちなので、どこに当たったとか打感のフィードバックがどうしても必要なんです。PINGの中で一番フィードバックを多く感じるのが『iブレード』ですね。でも、最初に困ったのは、PINGのアイアンだとどんな番手でも打ち出し角が揃ってしまうこと。長い番手で高く、短い番手で低く感じるんです。これは通常ならすごく有り難くてスコアにつながる性能なんですが、林の奥からの脱出したい時に、不意に上がって枝に当たっちゃうことが多くて…(笑)」
シビアでハードな自身の好きなものから、結果重視のやさしいものへ。真逆のクラブ選び、前半戦ではそのやさしさ故にアジャストに苦労した。後半戦では「慣れていない」とはもう言えない。額賀辰徳、退路を断って結果だけを狙いに後半戦に巻き返しを期す。