世界一の再現性!フランチェスコ・モリナリのインパクトまで“タメなしダウン”
一流選手の連続写真から本当にアマチュアが学べるポイントだけを、プロコーチのパイオニア内藤雄士がクローズアップして解説。マシーンのような再現性を誇るモリナリのスイングをひも解く(ALBA760号掲載)。
配信日時:2019年2月21日 23時00分
目次 / index
フランチェスコ・モリナリのドライバー連続写真(正面)
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フランチェスコ・モリナリのドライバー連続写真(後方)
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10年前から同じスイングでも飛距離アップ
「ライダーカップでも5戦5勝とMVP的な大活躍をしたモリナリは、いま世界で最も再現性の高いスイングをしている選手だと思います。本当にマシーンのようです!
米国の選手で、例えばバッバ・ワトソンやフィル・ミケルソンなどはトップが深くて、そこからダウンスイングで強烈なタメを作ってインパクトに行きます。
しかし、モリナリは浅めのトップで少しシャフトが斜めになっていて、切り返しでリリースしながらクラブを下ろして行くのでほとんどタメがありません。早めのリリースによって、インパクトのかなり手前でフェースはスクエアに目標方向を向いている。だから、打球が曲がらないのです。ダウンスイングが、すごく静かで力感がありません。
私が初めてモリナリのスイングを現地で見たのは2011年の全英オープンですが、実はその頃から全然スイングは変わっていません。おそらく欧州でデビュー直後からずっと今のスイングだと思います。
でも最近は飛距離が伸びて、ここ2年で15ヤードくらい飛ぶようになった。それは“モリナリ体操”と言われる股関節でバランスをとりながら胸椎を回すトレーニングを長年続けてきた効果です。
いきなり飛ばそうとしてスイングを変えるのではなく、スイングは変えずに体を鍛えたり、回転動作をスムーズにすることで飛距離を伸ばしていくのは理想的な進化だと思います」
米国の選手で、例えばバッバ・ワトソンやフィル・ミケルソンなどはトップが深くて、そこからダウンスイングで強烈なタメを作ってインパクトに行きます。
しかし、モリナリは浅めのトップで少しシャフトが斜めになっていて、切り返しでリリースしながらクラブを下ろして行くのでほとんどタメがありません。早めのリリースによって、インパクトのかなり手前でフェースはスクエアに目標方向を向いている。だから、打球が曲がらないのです。ダウンスイングが、すごく静かで力感がありません。
私が初めてモリナリのスイングを現地で見たのは2011年の全英オープンですが、実はその頃から全然スイングは変わっていません。おそらく欧州でデビュー直後からずっと今のスイングだと思います。
でも最近は飛距離が伸びて、ここ2年で15ヤードくらい飛ぶようになった。それは“モリナリ体操”と言われる股関節でバランスをとりながら胸椎を回すトレーニングを長年続けてきた効果です。
いきなり飛ばそうとしてスイングを変えるのではなく、スイングは変えずに体を鍛えたり、回転動作をスムーズにすることで飛距離を伸ばしていくのは理想的な進化だと思います」