【PGAティーチングプロアワード】新熊直樹「姿勢矯正メガネ」
毎年恒例のPGAティーチングプロアワード。今年は、ゴルフ専門動画のGOLF Net TVとYouTubeによる配信を行い、配信番組内の投票でティーチングプロ日本一を決定します。ここでは最終選考に残った坂本博之さん、新熊直樹さん、大山トギさんの理論をチラ見せ。3人が考えた独創的な練習器具を、動画でチェックして投票をお願いします。投票期間は5月6日(水)の23時59分までです。
配信日時:2020年4月23日 20時00分
人間は9割を目からの情報に頼っている
我々は日常生活において、様々な外部の情報を取り入れながら生活しています。その中で目から得られる情報は8割〜9割を占めていると言われています。ゴルフをプレーしていることを想像してみてください。ピンまでの距離であったり、グリーン手前にバンカーがあるとか池があるとか、こういった情報は全部視覚から得ています。
それを確信したのは今から20年近く前です。レッスンをしている生徒さんの中に、アドレスで背中が丸まって頭がすごく下がってしまう方がいました。直してもすぐまた元に戻るの繰り返しです。ある日、その方が私に教えてくれました。「私のメガネは遠近両用です。レンズの上半分(近眼用)でボールを見ようとするために、頭が下がってしまうんです」。
それを確信したのは今から20年近く前です。レッスンをしている生徒さんの中に、アドレスで背中が丸まって頭がすごく下がってしまう方がいました。直してもすぐまた元に戻るの繰り返しです。ある日、その方が私に教えてくれました。「私のメガネは遠近両用です。レンズの上半分(近眼用)でボールを見ようとするために、頭が下がってしまうんです」。
下しか見えないメガネで姿勢が直った
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レンズの上半分にテープを貼り、見えないようにした
それなら、下しか見えないメガネでアドレスをとったら、姿勢が起きるのではないかと考えました。実際にレンズの上側にテープを貼ってアドレスをとってもらうと、見事に姿勢が起きたのです。これはある意味、自然の反応です。本能的に下半分でボールを見てアドレスしようとするので体は起き上がる。頭が下がっている人に「上げてくださいと」いきなり言っても、どんな感覚か分かりません。メガネで視覚を制限することによって感覚的に理解できたのです。こうして『姿勢矯正メガネ』が生まれました。
左側しか見えないメガネをかけると頭が残る
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レンズの右半分にテープを貼って隠すとどうなるか
次に私は、レンズの左右に制限をかけても、姿勢やスイングに変化が出るのではないかと考えました。右側に制限をかけたレンズでアドレスを取ると、視野の広い左側で見ようとするために、自然と顔が右を向く。インパクトで頭が残るようになりました。逆に左側に制限をかけると右側でボールを見ようとするので、トップはコンパクトになり、インパクトでは少し頭がターゲット側に動きます。体の動きに同調してスムーズな動きになるのです。
どちらが良いとか悪いとかの評価ではありません。『姿勢矯正メガネ』をかけることによって、言葉を使わなくてもスイングの感覚的な部分を理解できるのです。それを繰り返せばやがて自分の動きになってくる。何よりメガネというどこにでもあるもので、手軽にできますので、一度やってみてください。
新熊直樹さんの動画と投票はこちら
最終選考出場者
■坂本博之「なぜゴルフは教わるのも教えるのも難しいのか?」
■大山トギ「グリップファインダー」
どちらが良いとか悪いとかの評価ではありません。『姿勢矯正メガネ』をかけることによって、言葉を使わなくてもスイングの感覚的な部分を理解できるのです。それを繰り返せばやがて自分の動きになってくる。何よりメガネというどこにでもあるもので、手軽にできますので、一度やってみてください。
新熊直樹さんの動画と投票はこちら
最終選考出場者
■坂本博之「なぜゴルフは教わるのも教えるのも難しいのか?」
■大山トギ「グリップファインダー」