中村英美「シンプルかつ再現性の高いスクエアなインパクトでゴルフをより楽しくする」【2022PGAティーチングプロアワード】
今回で13回目を迎える『PGAティーチングプロアワード』。ここでは最終選考に残った河邊雄一郎さん、中村英美さん、草場翔さんのレッスンテーマをチラ見せ。最優秀賞を決めるのはあなたの1票です。3人が考えた独創的な練習器具を、動画でチェックして投票をお願いします。投票期間は5月15日(日)の23時59分までです。
配信日時:2022年5月9日 09時30分
中村英美さんのテーマは「シンプルかつ再現性の高いスクエアなインパクトでゴルフをより楽しくする クラブフェースの動きの可視化で自信の感覚とのギャップを埋める」。スコアアップに直結する“方向性”に着目。『SAT』(サット)と呼ばれる器具をクラブに取り付けることで、フェースの動きを可視化し、スムーズかつ効率的なスイングを作る。
中村英美さんの動画と投票はこちら
最終選考出場者
■河邊雄一郎「クラブヘッドの軌道修正法」
■草場翔「飛距離アップのメカニズム」
中村英美さんの動画と投票はこちら
最終選考出場者
■河邊雄一郎「クラブヘッドの軌道修正法」
■草場翔「飛距離アップのメカニズム」
ゴルフは“方向性”がスコアアップに直結
私は競技者を経てティーチングプロになりました。これまでの人生を振り返ると、ゴルフにおいて方向性は、スコアアップに非常に有効だと考えています。方向性=スクエアなインパクト。つまり、正しいフェースの向きでインパクトすることが重要なのです。
ゴルフの練習器具は数多あり、素晴らしいものもたくさんあります。ただ、練習器具ではイメージが湧いても、実際ご自身のクラブになるとなかなか再現するのが難しいという方も少なくありません。
そこで、クラブフェースの動きと自身の感覚とのギャップを埋める『スクエア・アシスト・トライアングル』という練習器具を考案しました。その3つの頭文字を取って『SAT』(サット)。“サッと”手軽に練習できる道具として覚えてください。
この形、幅、重さ、素材などがクラブに影響が出ないように作っているため、シャフトのしなりやクラブバランスは着けてないときとほぼ変わりません。また、速いスイング中でも認知しやすいように、蛍光色を採用いたしました。使い慣れているご自身のクラブに『SAT』を取り付けるだけで、クラブフェースの動きが可視化できる練習器具に早変わりします。
ゴルフの練習器具は数多あり、素晴らしいものもたくさんあります。ただ、練習器具ではイメージが湧いても、実際ご自身のクラブになるとなかなか再現するのが難しいという方も少なくありません。
そこで、クラブフェースの動きと自身の感覚とのギャップを埋める『スクエア・アシスト・トライアングル』という練習器具を考案しました。その3つの頭文字を取って『SAT』(サット)。“サッと”手軽に練習できる道具として覚えてください。
この形、幅、重さ、素材などがクラブに影響が出ないように作っているため、シャフトのしなりやクラブバランスは着けてないときとほぼ変わりません。また、速いスイング中でも認知しやすいように、蛍光色を採用いたしました。使い慣れているご自身のクラブに『SAT』を取り付けるだけで、クラブフェースの動きが可視化できる練習器具に早変わりします。
オレンジと黄色が5:5になるように構える
それでは『SAT』の使用方法を説明します。1つ目はアドレス。視覚として認知しやすいために、手元により近い場所であるシャフトの一番上の部分に、『SAT』の真ん中の白い三角形を中心に、オレンジと黄色が5:5になるようにマジックテープで取り付けます。そのときに自分から見て、右側に黄色の面が見えるようにしてください。実際にアドレスを取ったときも、この色の割合が5:5になっていれば、スクエアなアドレスができていることになります。
ここ数年、日本のゴルフ界ではハンドファーストという言葉をよく耳にするようになりました。アマチュアゴルファーの多くはボールを真ん中か、もしくは右寄りに置く傾向になります。手元だけハンドファーストにすると、単純にクラブフェースは右を向いてしまいます。ボール位置の基本は、左足カカトの内側。『SAT』を使うことで簡単にスクエアなアドレスの体感、チェックを行うことができます。
ここ数年、日本のゴルフ界ではハンドファーストという言葉をよく耳にするようになりました。アマチュアゴルファーの多くはボールを真ん中か、もしくは右寄りに置く傾向になります。手元だけハンドファーストにすると、単純にクラブフェースは右を向いてしまいます。ボール位置の基本は、左足カカトの内側。『SAT』を使うことで簡単にスクエアなアドレスの体感、チェックを行うことができます。
インパクト、フォローで黄色と白の面が見えるように振る
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わかりやすいように大きな模型で説明。バックスイングではオレンジと白の面、フォローでは黄色と白の面が見えるように振る (撮影:ALBA)
次にスイングです。実際にクラブを動かしていきます。アドレスのときは自分から見てオレンジ、白、黄色の3色が見えるように、セットします。バックスイングではオレンジと白の面が見えるように、インパクトからフォローかけては黄色と白の面が見えるように8時から4時のポジションを確認してください。
特にトップではフェースの向きがあいまいになりがちです。自分から見て『SAT』のオレンジと白の面が大きく見えていれば、適正なトップとなります。アマチュアの代表的なミスであるキャスティング(タメが早くほどけて手首が伸びる)やカッピング(左手首が甲側に折れてフェースが開く)が出る方は、インパクトのときに黄色と白ではなくオレンジの面が多くなるので、スイングの修正も可能です。実際、私の生徒さんでハーフのベストが60台だった方のスライスが軽減されて、「48」までいきました。
また、応用編として、スイング軌道とクラブフェースの組み合わせによって、意図的に高いボールや低いボールを打ったり、スライスやフックをコントロールする練習にも使うことができます。
最後になりますが、多くのアマチュアゴルファーのみなさんや、これからゴルフを始めたいと思っている方が、この『SAT』を使うことにより、スムーズなスイングとスクエアなインパクトを手に入れていただけると確信しています。方向性が良くなることでコースマネジメントも向上し、余裕のあるプレーにもつながり、長くゴルフを楽しんでいただけるはずです。
■中村英美
なかむら・ひでみ 1982年1月7日生まれ、群馬県出身。V・J・Golf所属。12歳からゴルフを始め、トップアマとして、「日本女子アマチュアゴルフ選手権」に2度出場。15年の「関東女子パブリックミッドアマチュア選手権」、「関東女子ミッドアマチュアゴルフ選手権」に優勝している。21年にPGAティーチングプロA級を女性会員として初めて取得した。
特にトップではフェースの向きがあいまいになりがちです。自分から見て『SAT』のオレンジと白の面が大きく見えていれば、適正なトップとなります。アマチュアの代表的なミスであるキャスティング(タメが早くほどけて手首が伸びる)やカッピング(左手首が甲側に折れてフェースが開く)が出る方は、インパクトのときに黄色と白ではなくオレンジの面が多くなるので、スイングの修正も可能です。実際、私の生徒さんでハーフのベストが60台だった方のスライスが軽減されて、「48」までいきました。
また、応用編として、スイング軌道とクラブフェースの組み合わせによって、意図的に高いボールや低いボールを打ったり、スライスやフックをコントロールする練習にも使うことができます。
最後になりますが、多くのアマチュアゴルファーのみなさんや、これからゴルフを始めたいと思っている方が、この『SAT』を使うことにより、スムーズなスイングとスクエアなインパクトを手に入れていただけると確信しています。方向性が良くなることでコースマネジメントも向上し、余裕のあるプレーにもつながり、長くゴルフを楽しんでいただけるはずです。
■中村英美
なかむら・ひでみ 1982年1月7日生まれ、群馬県出身。V・J・Golf所属。12歳からゴルフを始め、トップアマとして、「日本女子アマチュアゴルフ選手権」に2度出場。15年の「関東女子パブリックミッドアマチュア選手権」、「関東女子ミッドアマチュアゴルフ選手権」に優勝している。21年にPGAティーチングプロA級を女性会員として初めて取得した。