【ジャスティン・トーマスのドライバースイング】右モモと左足の動きを意識してジャンプアップで飛ばす
全米プロゴルフ選手権が開幕。理論派プロの谷口拓也が世界のトッププロのスイングを分析します。
配信日時:2017年8月14日 10時00分
目次 / index
高いトップから大きなスイングアークで飛ばす
1 / 14
両足カカトが浮くジャンプアップ打法は球が曲がる要因となる
彼は非常に大きなスイングアークで円弧を大きくさせてヘッドスピードを上げている点がまず飛距離の要因となっています。ノーコックで振り上げながらややアップライトに振り上げています。トップで右ヒジをそれほど絞らないでクラブを高い位置へと上げていき、高い位置からクラブを振り下ろすエネルギーと大きなスイングアークで飛ばします。彼のコーチはJBホームズらも教えるコーチですが、他のプロも同じ動きを見せますね。この高いトップからインパクトで両足が浮くという、言わゆる“ジャンプアップ”の動きを見せるのも特徴ですね。
178cmとそれほど大型でもないですが、余裕で300ヤード以上をぶっ飛ばす飛距離は、両足をジャンプして下半身の力を上へと伝えることで、圧倒的なヘッドスピードアップを可能にしています。ただ、この打法は、彼の全身バネのような身体能力の高さを備えて初めて可能となる打法であり、アマチュアではとても真似できない高度な動きです。ジョーダン・スピースらと仲がいい彼はマスターズ後などに遊びのプレーをして、飛ばし合いを行っているそうですが、子供のころからそんな風に重たいクラブに負けないように小さい体を目いっぱい使った結果、両足をインパクトで伸ばしてジャンプアップして遠心力を増やす打法を獲得しているのだと思います。
ただ、この打法は体の回転が先行しすぎると振り遅れてしまいます。逆に回転が止まってしまうと左に曲がるリスクも背負っている打法といえます。これは本当にアマチュアには真似のできない動きだと思います。
178cmとそれほど大型でもないですが、余裕で300ヤード以上をぶっ飛ばす飛距離は、両足をジャンプして下半身の力を上へと伝えることで、圧倒的なヘッドスピードアップを可能にしています。ただ、この打法は、彼の全身バネのような身体能力の高さを備えて初めて可能となる打法であり、アマチュアではとても真似できない高度な動きです。ジョーダン・スピースらと仲がいい彼はマスターズ後などに遊びのプレーをして、飛ばし合いを行っているそうですが、子供のころからそんな風に重たいクラブに負けないように小さい体を目いっぱい使った結果、両足をインパクトで伸ばしてジャンプアップして遠心力を増やす打法を獲得しているのだと思います。
ただ、この打法は体の回転が先行しすぎると振り遅れてしまいます。逆に回転が止まってしまうと左に曲がるリスクも背負っている打法といえます。これは本当にアマチュアには真似のできない動きだと思います。