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アジアゴルフ紀行
【中国編】阪急百貨店が進出する寧波のゴルフ
コロナ禍を発端に、中国では様々な環境の変化がおきている。アジアゴルフ紀行中国編を担当してもらっている日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ会員で中国在住の森田愁平さんからのレポート。
配信日時:2021年4月8日 03時00分
今回は上海から海を隔てて約150km南の浙江省の都市、寧波(ニンポー)のゴルフについてお話しします。寧波は遣唐使や日明貿易船が行き来した、日本と深い関わりを持つ港町です。特に関西在住、ご出身の読者は、阪急百貨店が出店するというニュースを聞いたことがある方も多いかと思います。
4月16日にオープンを控えたこの阪急のテナントとして、経営するシミュレーションゴルフスタジオにお声がけいただきました。私が上海との間を往復する中で見た寧波のゴルフ市場は次のようなものです。
4月16日にオープンを控えたこの阪急のテナントとして、経営するシミュレーションゴルフスタジオにお声がけいただきました。私が上海との間を往復する中で見た寧波のゴルフ市場は次のようなものです。
ゴルフ市場ほぼゼロ
寧波市の人口は約800万人で上海の約3分の1です。しかし、人口比以上にゴルフは発展途上という感があります。私たちの調査では上海のゴルフ人口20万人に対し、寧波は300人ほどと推計されます。ゴルフ場の数も上海圏内が主だったもので23あるのに対して寧波は2つです。
だからこその寧波
逆に、ここにゴルファーがいないことが、出店を決めた最大の理由です。
経済ではアリババ本社を抱える杭州や、上海の隣町蘇州にも決して劣らない寧波ですが、娯楽の場や人々が「消費」を行う場所が圧倒的に少ない。
そんな街の新都心に、大阪から、阪急グループが進出します。誰もが知る世界のブランドが1階に出店し、デパ地下は「イズミヤ」が運営。そして、私は16年の中国生活で見たことが無い店舗の配置にオープン前からワクワクして仕方ありません。「ここ」にきっと寧波だけでなく浙江省各地から人々が集まると確信しました。
経済ではアリババ本社を抱える杭州や、上海の隣町蘇州にも決して劣らない寧波ですが、娯楽の場や人々が「消費」を行う場所が圧倒的に少ない。
そんな街の新都心に、大阪から、阪急グループが進出します。誰もが知る世界のブランドが1階に出店し、デパ地下は「イズミヤ」が運営。そして、私は16年の中国生活で見たことが無い店舗の配置にオープン前からワクワクして仕方ありません。「ここ」にきっと寧波だけでなく浙江省各地から人々が集まると確信しました。
一番煎じにしかチャンスがない
中国の商品やビジネスというと、どこか流行っているものをコピーするイメージが無いでしょうか? しかし、実は今の中国は「本物」「一番」でないと勝ち残れない市場です。
日本よりも少し前に、タピオカミルクティーがブームになり、またたく間に同じような店がやたらとオープンしました。しかし、今生き残っているのは、一番、二番、三番。その他多数はあっという間に消え去りました。もう「真似事」が通用する市場ではないのです。
日本よりも少し前に、タピオカミルクティーがブームになり、またたく間に同じような店がやたらとオープンしました。しかし、今生き残っているのは、一番、二番、三番。その他多数はあっという間に消え去りました。もう「真似事」が通用する市場ではないのです。
ゴルフを始めてもらうこと。それが企業理念
私達グループの理念、それは「ゴルフの素晴らしさを伝える」ことです。ゴルフ途上国では、ゴルフはどちらかというと「ファッション」の一部として捉えられます。
しかし、本当のゴルフの楽しみ方を知っている私たちだからできる店、そんなお店の運営をここ寧波でできることが、とても魅力的であり、楽しみです。
しかし、本当のゴルフの楽しみ方を知っている私たちだからできる店、そんなお店の運営をここ寧波でできることが、とても魅力的であり、楽しみです。
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