さあロングパット!「コロがりを5秒イメージ→準備できたら1秒以内に始動」脳の構造を考えると、これがベストだった
「この距離だから、これくらいコロがそう」。ロングパットの際はそう考えて打ちますが、それが思い通りにいかない理由をご存じですか?
配信日時:2024年3月12日 04時02分
10ヤード以上あるロングパットを、何とか2パットで収めたい。そう思っているアマチュアゴルファーも多いのではないでしょうか。確かに、これをクリアできれば、3~5打は簡単に縮まります。
大事なのは、グリーンを見ることによってしっかり情報を獲得し、その情報が消えないうちにボールを打つことです。
当たり前のことをいっているようですが、実は視覚によって得た情報をきちんと活用できていない人が少なくありません。
その理由は、得た情報は5秒前後で消えてしまうからです。距離感をつかんでも、打つまでに時間をかけ過ぎると、いざ打とうとしたときに“ノーカン”状態になってしまうものなのです。以前、その距離のイメージを消さないために、ロングパットに関しては、カップを見ながらボールを打っていた米ツアープロもいたほど。そこまでやる必要はありませんが、情報を生かすためにも次の手順で打つことをオススメします。
①ラインを読んだらボールの後方に、カップに体を向けて立ち、これからやろうと思うストロークの大きさの素振りをしながら、ボールがコロがってカップインするまでをイメージ。この作業にはじっくり5秒前後かける
②すぐにセットの準備。ボールの横でもう1度だけストロークの大きさをイメージしながら素振りをしてもOK
③ヘッドをボールの後ろにセットしたら、カップを見たあとすぐに視線をボールに移動させて、1秒以内にストロークする
この手順を自分の中でルーティン化して、ロングパットの際は必ずやるようにしてください。そうすればイメージを残したままストロークできるので、カップから30センチ以内に寄る確率が大幅にアップするはずです。
解説:児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員
※『アルバトロス・ビュー』872号より抜粋
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