史上初の平均飛距離1位の年間女王! 竹田麗央がキャリー250Y飛ばせる秘訣は?
昨年、自身初の国内男子ツアーの賞金王に輝いた金谷拓実。平均ストロークや平均パ―オン率、トータルドライビングなどのスタッツも1位となる安定感抜群のゴルフを見せていた。そんな金谷のスイングを、臼井麗香のコーチを務める柳橋章徳氏に解説してもらった。
配信日時:2025年1月21日 23時15分
昨年、圧倒的な飛距離で国内女子ツアーを席巻した竹田麗央。日米共催の「TOTOジャパンクラシック」でも勝利を挙げており、30日に開幕する「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で今季初戦を迎える予定だ。活躍が楽しみな竹田のスイングを、臼井麗香のコーチを務める柳橋章徳氏に解説してもらった。
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昨年の国内女子ツアーで竹田選手は1人だけ異次元のスイングスピードでした。飛距離が出る要因は、体の強さ、捻転差、胸と手の動きの同調の3つがあると思います。ヘッドスピードが速い選手は体が浮きやすいのですが、竹田選手はまったく浮き上がらず頭の位置が変わらない。肩がタテに回っていて、男子プロのようなスイングです。
体幹が強い選手ですが、柔軟性もすごくあります。ダウンスイングでは左足を踏み込みながら、シャフトに強い負荷をかけることができるので、ヘッドスピードが速い。さらに骨盤の回旋も力強く、インパクトで相当なパワーをボールに伝えられます。
平均飛距離No.1でありながら、大きく曲げるミスが少ないのは胸の回転と手元の動きが常に同調しているから。テークバックからフォローまで手元がずっと胸の正面にあります。この位置関係をキープできているからこそ再現性の高いスイングを実現できていると思います。
典型的なフェードヒッターなので、ダウンスイングのラインは肩よりやや高めに見えます。ただ、インパクト付近では手元の位置がアドレス時とほとんど同じところにきている。これだけのヘッドスピードだと、手元が浮き上がってしまってもおかしくありませんが、体の強さを感じますね。
米国女子ツアーの中で見てもトップクラスのスイングだと思います。海外での活躍も期待できます。
■竹田麗央
たけだ・りお/2003年生まれ、熊本県出身。2024年は8勝を挙げて年間女王に輝く。25年は平均飛距離1位のタイトルを手に米国女子ツアーに参戦する。ヤマエグループHD所属。
■柳橋章徳
やぎはし・あきのり/1985年生まれ、茨城県出身。競合・中央学院大学ゴルフ部ではレギュラーとして活躍。PGAティーチングプロA級の資格を取得し、男女のトッププロを指導。現在は臼井麗香のコーチを務める。
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