昨季2勝! 菅沼菜々のショットを支えた謎の棒「インパクトで手元が浮かなくなります」
昨季、初優勝を含む2勝を挙げた菅沼菜々が、手元が浮かないためにしているドリルとは?
配信日時:2024年1月9日 04時39分
2023年は初優勝を含む2勝を挙げて躍進した菅沼菜々。「インパクトでの手元の高さを抑えると、オンプレーンで振れて方向性が上がります」と、正確なアイアンショットで多くのバーディチャンスを生み出した。ゴルフ雑誌ALBA883 号の特集『ダウンスイングを整える』では、手元を低く下ろすドリルを紹介している。
「インパクトで手元が浮かないように、アドレス時の位置に戻せば、オンプレーンでスイングできるようになります。手元の高さを抑えるために、私が父から教えられていつも練習するのが、スティックを使ったドリルです」
アドレスしたら手元の正面、5~10センチくらいの所に先端に梱包用のプチプチをつけたスティックをセットしてもらい、それに当たらないようにボールを打つというものだ。プチプチを付けるのは、手元が棒に当たっても痛くないようにするため。障害物を使ったスイング作りは、片山晋呉も昔から行っている。
「インパクトの手元の高さを抑えるポイントは、ヘッドが右腰の高さにに下りてきたら、グリップエンドをおヘソに向けて振ること。手元が浮いてグリップエンドが左足方向を向くと、カット軌道になります」
さらに菅沼はスイング中の注意点として、“肩の回転”と“スイング軸”を挙げている。「肩をタテ回転させるように意識すると手元を低く抑えて振れるようになりますよ。肩をヨコに回そうとすると、上体が突っ込んでカット軌道になるので、注意してください。また、私の場合、左足付け根を軸と考えて、ずっと左軸で振るようにしています」と話す。
出球の方向が安定しないという人は、インパクトで手元が大きく浮いている可能性あり。菅沼直伝ドリルを試して手元の位置をチェックしてみよう。