優勝2回にトップ10 昨年9月に突如覚醒した60代の星、久保勝美のパッティング「基本に戻った」
昨年9月に覚醒した久保勝美のパッティング。いったい何を意識した?
配信日時:2024年9月6日 02時09分
今週開催の「コマツオープン」をディフェンディングチャンピオンとして迎えた62歳の久保勝美。昨年大会は実に8年ぶりのシニアツアー2勝目で、50代前半の宮本勝昌や飯島宏明を1打差で振り切っての勝利だった。
特に昨年9月はパッティングが突如覚醒した。コマツオープン優勝の翌週行われた「日本シニアオープン」では9位入り、その2週後の60歳以上の日本一を競う「日本プロゴルフグランドシニア選手権」では優勝を飾っている。
「去年の8月辺りにお客さんとラウンドレッスンをしたんですよ。あまりにパッティングが下手なので、いくつかアドバイスをしたら、スコスコ入るようになっちゃって。腕の五角形を崩さないとか、手首のムダな動きを抑えるとか、肩でストロークするとか、基本的なことです。自分も基本に戻って意識しだしたら、すごくパッティングが良くなりました」
グリーン上では打ち出したいラインにボールに描いた線を合わせる。その線に構えたらあとは肩を動かすだけ。シンプルな思考に変えたことで「優勝争いのしびれているときでも手で打ってないから動いてくれるんですよ」と久保。今でもパッティングの調子が悪くなると、「戻る場所があれば深みにはまらない」と基本に戻るようにしている。パットが入れば60代でも戦えることを証明した。
◇ ◇ ◇
●5年ぶりに優勝した河本結が、驚異的な成長を遂げたのがパッティング。関連記事【平均パット1位の河本結はグリーンによってアドレスを変えていた!】では、データを重視したパッティングへの取り組みを紹介している