もう「手打ち」とは言わせない! 蛭田みな美の“タオル練”がカット軌道のコスリ球に効く
米国PGAツアーや国内男子ツアーでも見かける両ワキにタオルを挟んで打つ練習。いったいどんな効果があるの?
配信日時:2024年1月18日 08時00分
カット軌道のスライスに悩むアマチュアは多い。下半身が使えずに、上体が先行してかぶってしまうことが原因の1つ。昨年の「CAT Ladies」でツアー初優勝を挙げた蛭田みな美も「手先で上げて、コスリ球が出るのが私の悪い癖」と話す。そんな蛭田が昔から行っているのが両ワキにタオルを挟んで打つ練習だ。
米国PGAツアーや国内男子ツアーでも見かけるこのドリル。どんな効果があるのだろうか。
「バックスイングで股関節に乗れずに手先で上げてしまうと、上体が左に突っ込んでスライスしてしまいます。タオルを両ワキに挟んで落とさないように振ると、腕を自由に動かせないので股関節が使えてくる。腕と体が同調して、インサイドから下ろしやすくなります」
蛭田が使うのは9番アイアン。「両ワキにタオルを挟んだら、肩幅よりもスタンスを開いてどっしりと腰を落とし、肩から肩の振り幅でハーフショットします。つかまった球で100ヤードくらい飛ばせればOKです」。
手先を使って打っていた人ほど難易度は高いが、「最初はボールがつかまらなくてもいいです。トップで右股関節に乗り、フォローで左股関節に乗る動きを体感しながら打ってみてください。そうするとスムーズな体重移動のコツがつかめると思います」と蛭田はいう。
また、このドリルはフォローで左ヒジが引ける『チキンウィング』にも効果的。春の本格ゴルフシーズンに突入する前に、“手打ち”スイングから脱却しよう。
■蛭田みな美
ひるた・みなみ / 1997年生まれ。福島県出身。アマチュア時代は高校1年で「日本アマ」、高校2年で「日本ジュニア」で優勝するなど活躍。2016年のプロ入り後はなかなか結果が出なかったが、昨年の「CAT Ladies」で悲願のツアー初優勝をつかみ、初めてシードを獲得した。ユアサ商事所属