平均258ヤードのぶっ飛び女子 櫻井心那の「上腕で胸を上から押さえる」アドレスは“伸び上がり”に効果大だった
宮里藍、畑岡奈紗に続く史上3人目の10代での国内女子ツアー4勝を達成した櫻井心那が、リキまない切り返しのポイントを解説。
配信日時:2024年1月17日 07時00分
2023年シーズン、宮里藍、畑岡奈紗に続く史上3人目の10代での国内女子ツアー4勝を達成した櫻井心那。平均258.59ヤードを記録してドラビングディスタンス部門で3位に入った飛ばし屋である。そんな櫻井がゴルフ雑誌ALBA884号の特集『切り返しなぜミスるのか』に登場。アマチュアが陥りがちな切り返し時の伸び上がりを防ぐ方法を紹介している。
櫻井が伸び上がりの原因と考えるのは「切り返しで手元が体の幅から外れると、その反動で右肩が下がってしまう」こと。さらに「特に長いドライバーの場合、クラブが寝て下りてしまい、振り遅れてスライスにつながります」と指摘する。
そこで櫻井がオススメするのがセットアップ法。「一度ソールをしたら、腕を顔の前に上げます。その後、上腕で胸を上から押さえるようにして両腕を下げて、もう一度ソールしたら終了。両ワキが適度に締まった状態を作れ、手元が体から外れにくくなる。結果、右肩を下げることなく切り返せます」。
アドレスしたとき、「両ヒジは体から遠ざける」ことが大切。「両ヒジが近過ぎると、手先が動いてしまう」ため、リキんでカット軌道になりやすい。両ヒジを下からもってくるのではなく、ワキを締めて上から下ろすことで、体とヒジに適度な空間が生まれるのだ。
また、「腹筋を締めて構えること」も重要なポイント。「お腹を凹まして、グッと締めておくと、上体の伸び上がりを防ぐことができます」。そうすれば「プレーン通りにスイングできる」のだという。
アドレスは心を落ち着けるだけのルーティンではなく、ミスを減らす役割も果たす。上体の伸び上がりに悩む人は、櫻井の“ヘッドを上げて構える”セットアップを試してみよう。