花道からの距離の出し方 伊澤秀憲の状況別アプローチレッスン【動画リンク有】
石川遼のキャディを務め、技術指導にあたったこともある伊澤秀憲が90切りを目指すアマチュアゴルファーへ、アプローチのポイントをアドバイス。今回テーマは「花道からの距離の出し方」です。距離感を作るために振り幅で調整するゴルファーは少なくないが、伊澤いわく、フォロー、特に右肩の押し込みで距離感が出せるという。
配信日時:2023年4月3日 08時24分
花道からの距離の打ち分けはフォローで調節する
一般的に距離の打ち分けは、振り幅で調整することが多いと思うんですが、今回はヘッドの押し込み、フォローの大きさで調整する方法をレッスンします。
距離の打ち分けは、右肩の出し具合と、それに応じてヘッドが出ていくポイントの違いで対応できます。
僕の場合は、一番遠いピンの位置ぐらいの距離だと、右肩を目一杯出していくイメージです。
一番手前のペットボトルだと、ぐっと小さく。
真ん中のペットボトルでは、その間くらいに出す感覚です。
フォローが少しの時でも、右手だけ押し込む感じが強い方が、寄る確率は高くなります。
右肩を目一杯出して打つ距離以上飛ばしたい場合は、少しテークバックを上げたり、持つクラブを上げたりして調整します。
右肩を出すときの注意点
体が開く形で右肩が前に出てしまうと、突っ込んでしまって、ボールが左に引っ掛かりやすくなってしまいます。
「右肩の面」を打ちたい方向に捻り出していくようにしてください。フェースと同調させるように出していきます。
ヨコ回転で回っていくというより、少しタテに動かしていく感じといったほうがイメージしやすいと思います。
右肩を多く出すほど、長く、強くコロがる球になります。
フォローで調節して打つようにした方が、フェースに乗りやすくなって距離感が合わせやすくなります。
テークバックはそれほど変化させずに、フォローを意識して。
練習をして、フォローをこれくらい出したらこれくらいコロがる、というのを掴んでおくことが大事だと思います。
ツマ先上がりのアプローチ
ツマ先上がりは、少し右に行きやすい状況です。
ボールの位置も、上側と右側が高い状態になるので、あまり外側から入れずに、低い位置からややインサイド・アウトに振るようにします。
このような状況では、右サイドで回って体が開いてしまうとボールが最初から左に出てしまうので、体重は左側に乗せて、左肩の面が開かないことが非常に大事です。
体重を右に乗せて移動させる方がイメージしやすい方は、それでも構いません。
体重を右に乗せて移動させる方がイメージしやすい方は、それでも構いません。重心移動や左体重が苦手な方は、右に乗っている分、ボールの位置を右側にずらして打つといいと思います。
自分の重心の位置や移動のやりやすさ・やりにくさ、そういったことに合わせてボールの位置は調整してください。
この場面でも、先ほどの右肩の押し込みを使うと、左に行きにくくなります。押し込みがないとすぐにヘッドが返ってボールが左に飛びやすいので、しっかり押し込めるようにスイングすると、この状況でもうまく打ちやすくなると思います。
グリップは少し短めに持ってください。これは傾斜の角度に合わせて、強ければ短く、弱ければ長めに、というふうに調節します。
ツマ先上がりのシチュエーションの場合は、つかまえながらヘッドが右上に行くのに対して、ボールが左に行くという感覚を残しつつ押し込んでいくイメージを持つと、ちょうどいいと思います。
ツマ先下がりのアプローチ
ツマ先下がりの注意点としては、まずアドレスです。
ツマ先下がりでは重心がツマ先にきやすいので、すねの骨(脛骨)の上にしっかり重心を乗せます。
次に軽くヒザの力を抜いて、若干普段よりも曲げて立ちましょう。
クラブがインサイドから入ってきてしまうと手前の壁に当たってしまうので、少し外めから入れるようにします。
左に振り抜いていくとき、ヘッドは左、ボールは右、というような感覚で打ちます。
前下がりがきつい場合は、少しスライス回転が強くなったり、ボールが飛びづらくなるので、少しだけフェースを閉じた状態で打つといいと思います。
また、アウトサイドから入れていくために最初の構えの右肩のラインを少し左に向けます。そしてそこに対して真っすぐ上げていくイメージで振り上げていきます。
この続きはALBA TVの動画をご覧ください。
■伊澤秀憲(いざわ・ひでのり)/プロフィール。1991年生まれ。2歳からゴルフを始め、JGTOツアーなど多くの試合に出場。叔父であり、マスターズ4位の成績を残した伊澤利光からも学んだスイングを武器に現在、初心者からプロまで指導に携わる。
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#1 | つかまったボールのアプローチ |
#2 | フェースにボールを乗せたアプローチ |
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