床に座るだけで分かる!! あなたがパワーを出せる握り方はウィーク? フック?
床に座るだけで自分に合ったグリップが分かる!? 信じられないような新理論「パワーコネクティング」であなたに合ったアドレスを見つけよう。
配信日時:2024年6月4日 06時15分
「もう少しハンドダウンにした方がいいよ」「フックグリップの方が力が入るよ」などなど、いろいろとアドバイスをもらってもどこかしっくりこない……そんな経験はないだろうか?
川崎志穂などを教える平尾貴幸氏(PGAティーチングプロA級を取得)は「人によって力の入る角度や負担の少ない姿勢は違います。100人いれば100通りの打ち方があるのです。パワーコネクティング(※1)ならあなたの力を引き出せるアドレスを見つけられますよ」という。
今回は、ウィークグリップとフックグリップのどちらが合っているか、川崎と平尾氏が診断する。
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平尾:プロは長年の経験と試行錯誤から自分に合ったグリップを見つけていますが、アマチュアの皆さんは“なんとなく”でグリップを決めている人も多いと思います。
川崎:世界のトッププレーヤーでも、ローリー・マキロイ(北アイルランド)選手のようにフックグリップの人もいれば、松山英樹選手のようにウィークグリップの人もいますよね。
平尾:自分にどちらが合っているかは、床に座ったときの腕の向きで分かります。腕を背中と同じ向きにして後ろに付くタイプと、腕を横向きにして、体の横に付くタイプとに分かれるはずです。
川崎:私は背中と同じ向きで座ります。
平尾:背中と同じ向きで座る人はフックグリップが合っています。一方で、横向きになる人はウィークグリップの方が力が出るはずです。
今回調べたのは、手首や手先の向きではなく、“前腕”をねじるかどうかです。前腕を内側にねじって力が入るか、前腕をねじらずに力が入るかは人によって異なります。誰かに教える際、自分の感覚を押し付けてはダメということですね。
より正確に診断したいときは「手押し相撲」と「前へ倣え」のポーズで基本姿勢(※2)を取って力の入り具合を比べてみてください。
川崎:手押し相撲のポーズは前腕を内側にねじるのでフックグリップ、前へ倣えのポーズは前腕をねじらないのでウィークグリップが合っているということですね!
ちなみに、私は手押し相撲のポーズで力が入りました。普段もフックグリップで握っています。ウィークグリップは力が抜けるように感じてしまいますね。あなたはどちらのタイプでしたか?
■川崎志穂
かわさき・しほ/1996年生まれ、千葉県出身。2017年にプロ入り。身長170センチの長身から放たれる260ヤード越えのロングドライブが武器。ミツウロコグループ所属
■平尾貴幸
ひらお・たかゆき/1979年生まれ。日本大学ゴルフ部出身で25歳からレッスン活動をスタート。川崎志穂を17歳から指導し、新垣比菜などのコーチも務めた。PGAティーチングプロA級取得
(※1)
野球、バスケットボール、格闘技などあらゆるスポーツで話題になっている新しい運動理論。力が入りやすく、体が動きやすい姿勢は一人一人違っていることを前提として、一人一人にあったポジションを提唱する。
(※2)
両ヒジを90度くらいに曲げて体に付け、腰を少し落とすのがパワーコネクティングの基本姿勢。この姿勢で引っ張ってもらい、力が入るかどうかをチェックする。
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