昨シーズン、初優勝を含む3勝を挙げた桑木志帆。ドライビングディスタンスとフェアウェイキープ率の順位から決まるトータルドライビングでは1位に輝いた。そんな桑木の飛んで曲がらないスイングを、臼井麗香のコーチを務める柳橋章徳氏に解説してもらおう。
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桑木選手は、典型的なフェードヒッターで、レイドオフのトップから、ダウンスイングでシャフトを立てて打っていますね。
レイドオフのトップも特徴的ですが、最大のポイントは右足です。桑木選手はフォローまで右カカトが地面から離れない“ベタ足”スイング。おそらく、早く右カカトが上がってしまうと、ダウンブローがきつくなるのだと思います。
桑木選手は比較的曲がり幅が大きめのフェードを打つので、ダウンブローになり過ぎると飛距離が落ちたり、より大きく曲がったりしてしまう。しかし、ベタ足にしておくことで、右に軸が残り、パス自体はアウトサイド・インでもややアッパー軌道で振れる。だから、つかまったフェードが打てるのだと思います。
国内女子ツアーの開幕まで1カ月ほど。今季の活躍も楽しみですね。
■桑木志帆
くわき・しほ/ 2003年生まれ、岡山県出身。24年はメジャーを含む年間3勝を挙げてメルセデス・ランキング6位と躍進した。トータルドライビング1位。大和ハウス工業所属
■柳橋章徳
やぎはし・あきのり/1985年生まれ、茨城県出身。強豪・中央学院大学ゴルフ部ではレギュラーとして活躍。PGAティーチングプロA級の資格を取得し、男女のトッププロを指導。現在は臼井麗香のコーチを務める。
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