練習場で得意クラブはいっぱい打つ? ちょっとでいい? 心理学的には3〜4割がベスト
上手くなるためには練習が大事だということは、皆さんもご存じの通り。しかし、アマチュアの中には、非効率な練習を続けている人が結構います。そこで今回はメンタル的な側面から、効率が上がる練習方法を紹介しましょう
配信日時:2024年1月22日 09時00分
メンタルスキルというと、試合のときだけ発揮すればいいと思っている人も多いようですが、練習でも効率を上げるにはメンタル的な工夫が必要です。今回は、そのうちのいくつかを紹介しましょう。
■3~4割を得意クラブの練習時間に当てる
全クラブをまんべんなく打つ練習は、調整としては有効かもしれませんが、上達には結び付きにくいものです。上達を目指すなら、最も得意とするクラブを打つことに練習時間の3~4割を割くこと。そうすれば、練習が楽しくなってくるし、得意クラブに対する信頼度も深まってきて、ラウンドでも自信を持ってプレーできるようになります。ちなみに技術的にも、1つのクラブを打ち続けてスイングを固めるのは有効のようです。
■ナイスショットもきちんとフィードバック
ミスをしたときだけでなく、ナイスショットでもフィードバックすることが大事です。ただしそのときは、余韻に浸るだけでOK。ナイスショットの感触を思い出しながら、軽く素振りをしてください。そうすることで、ナイスショットの感触が頭の中で蓄積されていきます。もちろん、ミスをしたときの反省&修正も忘れずに。
■頻繁に休憩を入れる
練習効率を上げるためには、適度な休憩も必要です。基本的には、10分打ったら3~5分はベンチに座って休憩を。このとき、好きなプロゴルファーのスイングを思い浮かべるのもオススメです。
■ゲーム的な要素を盛り込む
これも集中力を保つ&モチベーションを上げるための方法です。エリアを想定してウェッジでそのエリア内に10球止まるまで打ち続けたり、ドライバーでフェンスの1区画に連続5球当てることに挑戦したり。ゲーム要素を盛り込むことで気分も盛り上がります。
解説:児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員
※『アルバトロス・ビュー』852号より抜粋
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