畑岡奈紗〜ブレない下半身は女子プロイチ!安定ショットは右足キックで作る
一流選手の連続写真から本当にアマチュアが学べるポイントだけを、プロコーチのパイオニア内藤雄士がクローズアップして解説。日本のエース格となった畑岡奈紗の“別格”スイングをひも解く(ALBA762号掲載)
配信日時:2019年2月19日 07時45分
目次 / index
畑岡奈紗 ドライバー連続写真(正面)
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畑岡奈紗 ドライバー連続写真(後方)
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他の女子プロにない強靭な下半身使い
「畑岡奈紗さんは米国女子ツアーで2勝していて、成績では日本のトップ選手や同年代の黄金世代と比べても頭1つ、2つ抜けていますが、スイングだけを見ても“別格”な感じがあります。
女子プロはどうしても下半身の力が弱いので、テークバックで腕が動くと同時に重心が上がりやすい。実は賞金シード選手でも、優勝している選手でも、そうなっている場合があるのですが、畑岡は重心が全く上ずっていません。
トップでは重心を下に向けたまま、体も捻転して、腕が高い位置にあります。これは、なかなか日本の女子プロでは作れないカタチで、デビュー当時の申ジエを彷彿とさせる下半身の安定感です。
トップの写真を見ると右股関節辺りで、しっかりとシワが織り込まれているのがわかると思いますが、多くの女子プロはこの時点で体が右に流れて、重心が動いてしまっているので、この織り込みができていないのです。
さらにダウンスイングでも、右足をしっかり蹴りながらも、重心が上ずらないで、下方向(ボール方向)に力が伝わっています。だから、強いボールが打てます。
女子プロだと、ガッシリ系の体格の選手は重心が安定しやすく、強い選手が多いのですが、畑岡は体重の重さではなくて、下半身の筋肉で安定させているので、男性のようなアスリート的スイングができるといえます」
女子プロはどうしても下半身の力が弱いので、テークバックで腕が動くと同時に重心が上がりやすい。実は賞金シード選手でも、優勝している選手でも、そうなっている場合があるのですが、畑岡は重心が全く上ずっていません。
トップでは重心を下に向けたまま、体も捻転して、腕が高い位置にあります。これは、なかなか日本の女子プロでは作れないカタチで、デビュー当時の申ジエを彷彿とさせる下半身の安定感です。
トップの写真を見ると右股関節辺りで、しっかりとシワが織り込まれているのがわかると思いますが、多くの女子プロはこの時点で体が右に流れて、重心が動いてしまっているので、この織り込みができていないのです。
さらにダウンスイングでも、右足をしっかり蹴りながらも、重心が上ずらないで、下方向(ボール方向)に力が伝わっています。だから、強いボールが打てます。
女子プロだと、ガッシリ系の体格の選手は重心が安定しやすく、強い選手が多いのですが、畑岡は体重の重さではなくて、下半身の筋肉で安定させているので、男性のようなアスリート的スイングができるといえます」
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強い右足キックのコツは?