今回はグリーンを狙うときの考え方について説明いたしましょう。例えば、ピンまで140ヤード、グリーン奥エッジまで155ヤードの場面。ピンしか見ていない人は「140ヤードぴったりに打とう」と考えがちですが、奥までの距離を把握していれば、「150ヤード打ってもまだグリーン上だ」と気楽に打てます。

また、池やバンカー越えのときも同じです。「池越えの140ヤード」と考えるとプレッシャーがかかりますが、「グリーン手前エッジは120ヤード」と知れば、130ヤードでも十分に池を越せるので力まずに打てるはずです。

つまり、ピンまでの距離に加えて、「手前エッジ」と「奥エッジ」までの距離を常に把握することで、余裕が生まれ、パーオン率が高くなるのです。ピンしか見ないゴルフでは、技術的にも精神的にも自分を追い込んでしまうので気をつけましょう。

（この記事は2016年8月25日発売のALBA707号に掲載されました）

■3段階レベル別上達法〜100切り〜ドライバーのOBを防ぐ
■3段階レベル別上達法〜90切り〜アプローチの種類を増やす
■3段階レベル別上達法〜80切り〜アイアンの状況別に備える

北野正之
きたの・まさゆき／66年生まれ。東京都出身。練習量が少なくても、今までの価値観を変えて、仕組みを理解すれば一瞬で上達できるという。著書に『乗せたい距離を100%乗せるゴルフ』（ベストセラーズ ）がある。茨城県のサザンヤードカントリークラブや埼玉県の松原ゴルフアカデミーを中心にレッスン活動を行っている