プロも毎日やってます! “カップが大きく感じられる”ラウンド直前の最終調整法を伝授【プロキャディからの助け舟】
トーナメント会場にいる関係者のなかで、一番近くでプロゴルファーのプレーを見ているのがプロキャディ。そんなプロキャディに、アマチュアゴルファーのスコアアップにつながる“アドバイス”を聞いた。今回は青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏。
配信日時:2020年5月30日 08時00分
■「ピンからの逆算」そのために知っておくことは?
さらに大西氏はこれに加え、キャディの視点から、コースマネジメントをするうえで基本となる“大原則”を改めてここで伝授してくれた。そのポイントは2つあり、まず最初が「自分のドライバーの飛距離を、しっかりと把握すること」。
「アマチュアの方は、自分のアイアンの距離はある程度分かっていても、ドライバーとなるとアバウトに考える人をよく見かけます。どれだけキャリーが出て、どれだけランが出るのか。そこまで理解するとマネジメントがかなりやりやすくなります」
そうすることで、2つ目のポイントとなる「ピンからの逆算」という考え方に大きく役立つ。
「自分の持ち球や、コースの形状などを踏まえて、ティの位置からピンを意識して進めることができれば、より戦略性が出てきます。セカンド地点から残り距離を意識してしまうと、その後のプレーは“足し算”になってしまいがち。さらにピンを狙う意識も強くなるため、どうしても視野が狭くなります。
逆算することで、仮に思い通りの場所に行かなかったとしても考え方の修正が効きやすい。さらに自分のショットの狙いが正解だったのかという答え合わせもしやすくなります」
例えば300ヤードのパー4で、ピンの位置、自分の飛距離を考慮したうえで、本当にティショットで“マン振り”が必要なのかなどの判断が重要になるのは当然のこと。右ドッグレッグのホールを前にした時、ティの時点からバンカーの配置や、セカンド地点でのピンまでの距離を考え、ショートカットを“する”or“しない”の選択や、そのためにバンカーを“越える”or“避ける”というジャッジをするうえでも、闇雲に打ち出すより、しっかりと計算ができている分、その後の情報も整理しやすくなる。
「そのうえで『きょうは調子もよくて右に行く気がしないから、強気に右を攻めてみよう!』などの判断を加えることができますよね」(大西氏)と“押し引き”を意識することにもつながってくる。
そして、これらの最初の判断材料となるのが、ドライバーの飛距離というわけだ。この飛距離で見栄を張ってしまうと…、ラウンド後のスコアで胸を張れなくなるかもしれない?
「アマチュアの方は、自分のアイアンの距離はある程度分かっていても、ドライバーとなるとアバウトに考える人をよく見かけます。どれだけキャリーが出て、どれだけランが出るのか。そこまで理解するとマネジメントがかなりやりやすくなります」
そうすることで、2つ目のポイントとなる「ピンからの逆算」という考え方に大きく役立つ。
「自分の持ち球や、コースの形状などを踏まえて、ティの位置からピンを意識して進めることができれば、より戦略性が出てきます。セカンド地点から残り距離を意識してしまうと、その後のプレーは“足し算”になってしまいがち。さらにピンを狙う意識も強くなるため、どうしても視野が狭くなります。
逆算することで、仮に思い通りの場所に行かなかったとしても考え方の修正が効きやすい。さらに自分のショットの狙いが正解だったのかという答え合わせもしやすくなります」
例えば300ヤードのパー4で、ピンの位置、自分の飛距離を考慮したうえで、本当にティショットで“マン振り”が必要なのかなどの判断が重要になるのは当然のこと。右ドッグレッグのホールを前にした時、ティの時点からバンカーの配置や、セカンド地点でのピンまでの距離を考え、ショートカットを“する”or“しない”の選択や、そのためにバンカーを“越える”or“避ける”というジャッジをするうえでも、闇雲に打ち出すより、しっかりと計算ができている分、その後の情報も整理しやすくなる。
「そのうえで『きょうは調子もよくて右に行く気がしないから、強気に右を攻めてみよう!』などの判断を加えることができますよね」(大西氏)と“押し引き”を意識することにもつながってくる。
そして、これらの最初の判断材料となるのが、ドライバーの飛距離というわけだ。この飛距離で見栄を張ってしまうと…、ラウンド後のスコアで胸を張れなくなるかもしれない?