ドライバーで球をつかまえるために、気を付けたいのがトップの形です。多くの100切りゴルファーはボールを飛ばそうとして、オーバースイングになりがち。みなさんも頭では分かっていると思いますが、大きく振り上げすぎて「右ワキ」が開いてしまうと、ボールをつかまえるのが難しくなります。オーバースイングは振り遅れや、ダウンスイングでシャフトが寝る原因になるからです。

小さなトップにしようと意識するだけでは、なかなかオーバースイングは直りません。大事なのは右手の使い方です。右ワキが開かないように、二の腕を体にくっつけた状態でトップの位置までもっていきます。ボクシングの“右ストレート”と同じで、右ワキが開いているよりも、締まっている状態からパンチを打つほうが速くて強い打撃になります。

最初は素振りだけでいいので、左手で右の二の腕を押さえながらクラブを上げてみてください。右腕の動きを制限することで、右ヒジが地面を指すコンパクトなトップが完成します。オーバースイングだった人は、物足りない感じがすると思いますが、それくらいでちょうどいい。慣れてきたら実際にボールを打ってみましょう。左腕を戻して普通に打つと、勢いで少し右ワキは開きますが、それは問題ありません。クラブヘッドが遠回りせずに最短距離で下りてくるので、つかまった強い球が打てますよ。

（この記事は2018年1月11日発売のALBA740号に掲載されました）

■3段階レベル別上達法〜100切り〜ドライバーのOBを防ぐ
■3段階レベル別上達法〜90切り〜アプローチの種類を増やす
■3段階レベル別上達法〜80切り〜アイアンの状況別に備える

奥山ゆうし
おくやま・ゆうし／83年生まれ。埼玉県出身。強豪・日本大学ゴルフ部を経て、2011年の茨城県オープンで優勝。国内男子ツアー、ANAオープンの出場経験がある。現在は埼玉県を中心に幅広いレベルのゴルファーにレッスンを行っている。YouTubeの「okuyamaゴルフチャンネル」では毎日精力的に動画をアップ！