どこでヘッドを動かしているイメージか？　手先で動かしていないのはもちろんですが、しいて言えば、背中の筋肉かなと思います。背中の上部にある肩甲骨を動かすイメージでストロークすることが、手先を動かさないコツですね。テークバックで右側の肩甲骨を寄せて、フォローで左側の肩甲骨を寄せる動きを一度やってみてください。両肩は自然に上下動してアドレスの手首の角度のままストロークできると思います。そうすれば、自然と棒を挟んでも横に回転することはなくなると思います。

　最後のポイントとして下半身を挙げたいと思います。意外とショートパットなどで上体がカップ方向にグラついてしまっている人がいますが、絶対に下半身は動かしてはいけません。重心を下に落としてどっしりした土台を作ることが大切です。私は左右の両足の拇指急で踏ん張ってアドレスしています。その状態を終始ストローク中も守ることで、軸ブレなどの単純な動きのミスを防げると思いますよ。

　アドレスで作った両腕の形がストローク中まったく変わらない点に注目しよう。背中の筋肉を使ったストロークが可能となり、下半身もまったくぐらついていないため、ストロークの再現性が高まるのだろう。

1995年7月29日生まれ。茨城県出身。164cm、53kg。ステップアップツアーの「山陽新聞レディースカップ」で優勝を果たす。得意クラブはパターで、ショートゲームが得意。