昨シーズン、未勝利ながらもメルセデス・ランキング8位になった佐久間朱莉。飛んで曲がらない指標、トータルドライビングでは2位となったスイングを、臼井麗香のコーチを務める柳橋章徳氏に解説してもらおう。

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佐久間選手は、上半身と下半身を一緒に動かす“同調”スイング。捻転差がほとんどないので、インパクトが安定しますし、曲がることはあまりないと思います。

捻転差でスピードを出すタイプではありませんが、昨年のドライビングディスタンスは250.08ヤードで14位。インパクトにかけての出力と、インパクトゾーンでのクラブの使い方が秀逸だからこそだと思います。

切り返したら、手元が先に体の正面に戻り、そこからリリースの動きを使ってヘッドを走らせる。イメージとしては、左手で持った定規を右手で片端を引っ張って、一気に放すとしなり戻りますね。ため込んだ力をパーンと放出する動きと同じ。リリースするときも、真っすぐとボールに向かっているように見えるので、リリースさせる角度やクラブのハンドリングが完璧なんだと思います。

まだ優勝がないというのが驚き。今季注目すべき選手の1人ですね。

■佐久間朱莉
さくま・しゅり／ 2002年生まれ、埼玉県出身。昨年は未勝利ながらメルセデス・ランキング8位と躍進した。飛んで曲がらない指標、トータルドライビングは2位。大東建託所属

■柳橋章徳
やぎはし・あきのり／1985年生まれ、茨城県出身。強豪・中央学院大学ゴルフ部ではレギュラーとして活躍。PGAティーチングプロA級の資格を取得し、男女のトッププロを指導。現在は臼井麗香のコーチを務める。

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