アイアンの打ち下ろし「フラットな時よりも飛ばす必要があります」って本当!?【ツアープロの金言】
打ち上げでも打ち下ろしでも、距離感を合わせるためには数字として距離をしっかり決めてから打つことが大事だ。
配信日時:2024年3月29日 04時58分
打ち上げでも打ち下ろしでも、距離感を合わせるためには数字として距離をしっかり決めてから打つことが大事。ツアープロは150ヤード以内なら1ヤード単位で距離を設定するという。切れ味抜群のアイアンショットを武器にツアー7勝を挙げている今野康晴に詳しく聞いた。
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例えば残り150ヤードで10ヤードの打ち上げの場合、よくプラス10ヤードといわれていますが、実はプラス15ヤードの強さで打つのがピッタリです。特にアマチュアは7番で150ヤード飛ぶ人でも少し傾斜のライから打つときは5ヤード前後は距離が落ちてしまう。だからこそプラス15ヤードで打つ必要があります。
プラス15ヤードで打つために、番手を1、2番手上げましょう。また、高い弾道で打つと距離を合わせやすい。そのためにはボール位置を少し左にします。注意しないといけないのは左にし過ぎないこと。極端に左足寄りすると打点がズレてしまうので、ボール半個左にするだけで十分です。
打ち下ろしは距離を落として打とうとする人が多いのですが、実はその距離感だとショートしてしまいます。10ヤード以上の打ち下ろしになると、フラットなホールに比べて、グリーンがかなり下にあります。そうなると落下角度が大きくなるので、ほとんどランが出ません。残り150ヤードの打ち下ろしなら、キャリーで150ヤード打つくらいの距離がピッタリなのです。
打ち上げはプラス10ヤード、打ち下ろしはマイナス10ヤードという通説にとわられず、どちらも通常よりも強く打つ必要があるということを覚えておいてください。
今野康晴
いまの・やすはる/1973年生まれ。国内男子ツアーでは通算7勝をマークし、2005年には賞金ランキング2位となった。近年はプロテスト合格を目指す若い選手たちを指導している
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