インパクトはアドレスの再現じゃない!? 畑岡奈紗が明かす『背中を丸めて打つ』真相とは?
米国ツアー参戦8年目の畑岡奈紗は、約2年前からスイング改造に取り組んできた。日本でも米国でも結果を出してきたスイングをどのように変えたのか? また、変えていない部分は?
配信日時:2024年5月31日 07時30分
米国ツアー参戦8年目の畑岡奈紗は、約2年前からスイング改造に取り組んできた。日本でも米国でも結果を出してきたスイングをどのように変えたのか? また、変えていない部分は?
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ジュニア時代からずっと、アドレスと同じ姿勢でインパクトするのがいいと思っていたのですが、今は少し認識を変えています。2年前からコーチ(黒宮幹仁)と相談しながら自分のスイングを見直しているのですが、インパクトではアドレスよりも少し縮んだ姿勢で、背中を丸める方が体の中心にパワーが集まる。その結果、ボールを強く押せることに気が付きました。まだ完成したとは言えないのですが、今はインパクトで背中を少し丸めて打つことを意識しています。
昔に比べるとジャンプも少し抑えるようになりました。私は体が小さいので、ジャンプする動きを生かしてボールを飛ばしているのですが、2年前からは上半身を丸めて伸び上がらないようにしつつ、インパクト直前の一瞬でジャンプしています。そのタイミングが早くなるとダフリのミスにつながるので、一瞬の動きがポイントです。
逆に、ジュニア時代からほとんど変えていないのは足元の感覚です。足裏は母指球、小指、カカトの3点で体を支えています。母指球に体重がかかり過ぎていると体が前に倒れてしまい、カカト体重になると後ろに倒れてしまうので、3点でバランス良く立つことは大事です。
「左の壁を作る」という意識も昔からあまりなくて、ダウンスイングでは左足にしっかり体重を乗せて左の股関節をお尻側に引き込む感覚で体を回しています。左サイドで重視していることは左ヒザが伸び切る前に左股関節、左ヒザ、左の足首が一直線になった状態でボールを打つこと。その姿勢でインパクトできると、一番飛ばせると思います。
■畑岡奈紗
はたおか・なさ/1999年1月13日生まれ、茨城県出身。2016年に史上最年少で「日本女子オープン」優勝を飾る。まだ10代だった17年から米国女子ツアーに参戦して、通算6勝をマーク。アビームコンサルティング所属。
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