2022年ドラコン大会の世界チャンピオン・大和田沙羅は163センチで公式記録342ヤードを保持。本当に300ヤード飛ぶのか、弾道測定器を使って検証し、そのデータから飛ばしに必要なことを教えてもらった。
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一般的にヘッドスピードを上げるには「下半身リード」や「腰を回す」ことが大切だといわれていますが、斜めのアドレスだと下半身や腰が回しにくい。斜めの軸をキープしながら体を回すには肩を回転させるのが最適解なんです。
アドレスでは右肩を下げ、バックスイングからトップにかけては左肩を右肩があった位置に動かします。そしてダウンスイング以降は、再び左肩と右肩をクルンと入れ換えるように上半身を回す。フィニッシュでは右肩が低くなっていればOKです。スイング中は右足の上( アドレスの位置)に頭を残したままにすると斜めの軸をキープできます。
私はヘッドスピードを上げるには腕を振る意識も大切だと考えています。アマチュアゴルファーは体の使い方を意識し過ぎて、腕が振れていないのがもったいない。肩を回す・肩を入れ換える動きを意識すると腕の振りも速くなるのでヘッドスピードアップにつながりますよ。
もう1つ大事なのがフェースをコントロールすることです。体を右に傾けてもスクエアにインパクトするには、シャットフェースが有効です。バックスイングからトップまでに手のヒラが上(空)を向くと、フェースが開いてスライスしてしまう。バックスイングで手のヒラを飛球線後方に向けるように意識すると、開きにくくなりますよ。
■大和田沙羅
おおわだ・さら/1994年生まれ、福島県出身。身長163センチ。2022年のPLDA女子ドラコン世界選手権で優勝。最高飛距離は342ヤード。LPGAティーチングプロA級の資格を取得してレッスンも行っている。
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