西村優菜が練習で取り入れている“合掌グリップ”は「背中を動かさないと打てない」
昨年から米国女子ツアーに参戦している西村優菜。日本でプレーしているときからパッティングの上手さに定評がある西村が、練習で取り入れているのが“合掌グリップ”だ。
配信日時:2024年4月25日 23時03分
昨年から米国女子ツアーに参戦している西村優菜。日本でプレーしているときからパッティングの上手さには定評があり、今季は海外の芝にも慣れてきて、6試合を終えてパーオンホールでの平均パットは1.75で全体15位、1ラウンド当たりでは28.46で全体10位につけている。そんな西村が練習で取り入れているのが“合掌グリップ”だ。
「両手のヒラでグリップを挟んで打つ練習をよくやります。この形で握ると手先でクラブをコントロールできないので、背中などの大きな筋肉を使って打てるようになります。お腹にも自然と力が入るんです」
グリップをしっかり握ってしまうと、手先だけで打つこともできてしまう。それではパッティングは安定しない。合掌グリップでそうならないようにストロークを確認、繰り返すことで体幹を使って打てるようになる。
また、西村のパットのグリップは少し変わっている。左手がグリップエンド側を握るノーマルな順手でもなく、右手がグリップエンド側を握るクロスハンドでもない。右手と左手を同じ高さで握っている。合掌グリップから変化させたような形なのだ。
きっかけは、かつて米国女子ツアーで賞金女王を戴冠し、世界ランキング1位の座についたこともある申ジエ(韓国)。「アマチュア時代に日本女子オープンでジエさんと回ったときに、ジエさんは両手をくっつけて握っていたんです。それを見て、不思議だなと思っていた」。実際に試合後に試してみたところ「しっくりきた」。それ以来、少し変則的なグリップで握るようになった。
そのグリップを見せてもらうと、『握る』というよりは『包む』に近い。手先で操作しにくいグリップが西村のグリーン上のパフォーマンスを支えている。
■西村優菜
にしむら・ゆな/2000年生まれ、大阪府出身。国内女子ツアーで通算6勝を挙げ、23年から米国女子ツアーに参戦。そのルーキーシーズンはポイントランキング48位でシード権を獲得した。米ツアー2年目の今季は2月の「HSBC女子世界選手権」で3位に入っている。
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