30・40・50Yの打ち分けは振り幅ではダメ!地面を踏む強さを変えよう
アプローチで難しいのが、30~50Yの距離を打ち分けること。「振り幅を変えて打ち分けると手先で調整してしまう」と大西翔太は語る。ポイントは地面を踏み込む強さを変えて“足の力”を使って飛距離を打ち分ける動きだ。
配信日時:2023年9月27日 05時02分
振り幅で距離を打ち分けようとする人は多いかもしれませんが、振り幅を考えてスイングすると、手先の感覚でクラブを動かしやすく、距離が合わなくなります。私がオススメするのは、下半身を動かす強さを変えて、地面を押す圧を変えること。
上体をリラックスさせてアドレスし、短い距離のときはゆっくり緩やかに、遠い距離のときはスピーディに力強く下半身を動かす。足の動きに比例して地面を踏む力が変わり、振り幅も自然に変わります。
「地面を踏む力を加減するなんて難しい」と思うかもしれませんが、歩いたり走ったりするときは、無意識に足を動かす速さや踏む力を変えているんです。スイングも同じ感覚です。30Yは歩くように、40Yは小走りするように、50Yはダッシュするように足を動かせば、タテの距離が合いますよ。
【30Y】
30Yを打つときは、歩くときと同じように足をゆっくり動かそう。手元の高さは自然に腰の高さに収まる。まずはこの距離を基準としよう
【40Y】
40Yのショットは、小走りするときの感覚で下半身を動かす。上体をリラックスさせて踏み込めば、足、体、腕が連動する
【50Y】
スピーディに足を動かすと、その動きに比例して地面を踏む力も強くなる。大きく振ろうとせず、足を力強く動かすことに集中しよう
大西翔太
おおにし・しょうた/ 1992年生まれ、千葉県出身。2015年から青木瀬令奈のコーチ兼キャディに。21年からは澁澤莉絵留のコーチも務めている。実妹は女子プロの大西葵