「どこからでも入れてくる」と評された世界一のパッティング 宮里藍は『合掌グリップ』で練習していた
なぜ入らない……と苦しむ人は、かつてパッティングを武器に世界ランク1位にも立った宮里藍を思い出して欲しい。
配信日時:2024年3月5日 10時17分
春になってラウンドが増えると同時に「パット」の悩みも増えてくるのがアマチュアゴルファーというもの。なぜ入らない……と苦しむ人は、かつて「どこからでも入れてくる」と評されたパッティングを武器に世界ランク1位にも立った宮里藍を思い出して欲しい。155センチと小柄でツアーでは飛ばない部類、それでもグリーンに乗ればこっちのもの。あの技術は、宮里家直伝『合掌グリップ』で養われたのだ。宮里優氏に教えてもらった。
「通常のショットは、左手甲と右手のヒラが少し上を向くように握るのが一般的です。だからフェース面とグリップの向きは厳密には一緒ではありません。ですが、パターではこれを完全に同一にする。そこで登場するのが『合掌グリップ』。両手のヒラでグリップを左右から挟み込む形で、これで練習することで方向性が格段に良くなります。
両手で挟んでいるだけだからグリップがグラグラして頼りないはず。実はそれこそがパットの極意。つい強く握ってしまう緊張する状況でも、力めないので普段と変わらない力加減で振れるのです。力んでパンチが入ることも、緩んでショートもありません」。
実際にラウンドするときは、『合掌グリップ』から片手だけヘッド側に少しズラせばOK。ソフトに握るクセさえつければ、パッティングはこっちのものだ。
◾️宮里優
29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。
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