いろいろ試行錯誤しても、なかなか改善しない…と悩んでいる人は、自分に合っていない動きになっているだけかも？ 川崎志穂などを教える平尾貴幸氏は「人によって力の入る角度や負担の少ない姿勢は違います。100人いれば100通りの打ち方があるのです。パワーコネクティング（※1）ならあなたの力を引き出せるアドレスを見つけられますよ」という。今回は、適正なスタンス幅を見つける方法を紹介する。

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平尾：足の幅を広くするワイドスタンスの選手もいれば、狭くするナロースタンスの選手もいます。

川崎：選手は試行錯誤や経験から自分に最適なスタンス幅を見つけていますが、多くのアマチュアが“なんとなく”で決めてしまっていると感じますね。

平尾：最適なスタンス幅を見つけるなら、左足に体重をかけた基本姿勢（※2）と、右足に体重をかけた基本姿勢を取り、もう一人に引っ張ってもらいましょう。

川崎：私は右足に体重をかけた方が力が入って、引っ張られても動きません。

平尾：右足に体重をかけて力が入る人はナロースタンスが合っています。ワイドスタンスにしてしまうと、スエ―につながるなど、打点がバラついてしまいます。一方で、左足に体重をかけて力が入る人は、ワイドスタンスにしても左で軸をキープできて打点が安定しやすいので、ワイドスタンスが合っていますよ。

川崎：私は極端に狭くはしませんが、イメージは肩幅より少しだけ広くするくらいです。自分にとって最適なスタンス幅を見つけてくださいね！

■川崎志穂
かわさき・しほ／1996年生まれ、千葉県出身。2017年にプロ入り。身長170センチの長身から放たれる260ヤード越えのロングドライブが武器。ミツウロコグループ所属。

■平尾貴幸
ひらお・たかゆき／1979年生まれ。日本大学ゴルフ部出身で25歳からレッスン活動をスタート。川崎志穂を17歳から指導し、新垣比菜などのコーチも務めた。PGAティーチングプロA級取得。

（※1）
野球、バスケットボール、格闘技などあらゆるスポーツで話題になっている新しい運動理論。力が入りやすく、体が動きやすい姿勢は一人一人違っていることを前提として、一人一人に合ったポジションを提唱する。
 
（※2）
両ヒジを90度くらいに曲げて体に付け、腰を少し落とすのがパワーコネクティングの基本姿勢。この姿勢で引っ張ってもらい、力が入るかどうかをチェックする。

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