あなたの理想の前傾角度が椅子から立つだけで分かる!?
壁を押すだけで自分に最適な手元と体の距離が分かる!? 信じられないような新理論「パワーコネクティング」であなたに合ったアドレスを見つけよう。
配信日時:2024年7月2日 08時00分
「もう少しハンドダウンにした方がいいよ」「フックグリップの方が力が入るよ」などなど、いろいろとアドバイスをもらってもどこかしっくりこない……そんな経験はないだろうか? 川崎志穂などを教えるティーチングプロの平尾貴幸氏は「人によって力の入る角度や負担の少ない姿勢は違います。100人いれば100通りの打ち方があるのです。パワーコネクティング(※1)ならあなたの力を引き出せるアドレスを見つけられますよ」という。今回は、自分に最適な前傾角度の見つけ方を紹介する。
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平尾:前傾角度についてもプロゴルファーやレッスンコーチによってさまざまな意見がありますが、パワーコネクティングでは骨盤のポジションによる力の入り具合を比べれば、どちらが合っているか簡単に分かりますよ。
川崎:私は骨盤をしっかり前傾させるイメージでアドレスしています。
平尾:自分に合った前傾角度を見つけるなら、椅子から立ち上がるときのクセを思い出してみてください。上半身を深く前に倒してから立つ人と、そのまますっと立ち上がる人がいると思います。
川崎:私は上半身を倒してから立ちますね。
平尾:上半身を深く倒してから立ち上がる人は、アドレスするときも前傾角度を深くした方が力が出るタイプです。一方で、すっと立ち上がる人は、棒立ちに近い、前傾の浅いアドレスの方が力が出ますよ。
より正確に調べるなら、骨盤をしっかり前傾させた基本姿勢(※2)と、棒立ちからヒザを少し曲げた基本姿勢を取って引っ張ってもらいましょう。
川崎:骨盤を前傾させたときの方がしっかり力が入りました。私はやっぱり前傾角度が深めのアドレスが合っているんですね!
平尾:今回見ていたポイントは、専門用語でいう骨盤のバックポジションとフロントポジションのどちらで力が入るか。尾てい骨(仙骨)を後ろに出した姿勢(バックポジション)で力が入る人は前傾を深めに、直立(フロントポジション)に近い姿勢で力が入る人は前傾を浅めにした方が合っているのです。
川崎:前傾角度の浅いアドレスだと体がフワフワするんですよね。私は前傾角度が深めのタイプなので、感覚的にはお尻をグイっと上げてアドレスしないとしっくりきません。
あなたはどちらのタイプでしたか? ぜひ試してみてくださいね!
■川崎志穂
かわさき・しほ/1996年生まれ、千葉県出身。2017年にプロ入り。身長170センチの長身から放たれる260ヤード越えのロングドライブが武器。ミツウロコグループ所属。
■平尾貴幸
ひらお・たかゆき/1979年生まれ。日本大学ゴルフ部出身で25歳からレッスン活動をスタート。川崎志穂を17歳から指導し、新垣比菜などのコーチも務めた。PGAティーチングプロA級取得。
(※1)
野球、バスケットボール、格闘技などあらゆるスポーツで話題になっている新しい運動理論。力が入りやすく、体が動きやすい姿勢は一人一人違っていることを前提として、一人一人にあったポジションを提唱する。
(※2)
両ヒジを90度くらいに曲げて体に付け、腰を少し落とすのがパワーコネクティングの基本姿勢。この姿勢で引っ張ってもらい、力が入るかどうかをチェックする。
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