スライスに効果テキメン! 20歳の佐藤心結は毎朝、“壁”を使って下半身リードの感覚を作る
23年シーズンのドライビングディスタンスで253.9ヤードを記録し、全体10位に入った飛ばし屋の佐藤心結は、つかまったフェードボールを打つために、壁にグリップを押し当てるドリルを朝の日課にしている。
配信日時:2024年4月29日 08時05分
“ダイヤモンド世代”と呼ばれる2003年度生まれに才能が集まっている。すでにツアー勝利を挙げているのは、櫻井心那(4勝)、川崎春花(2勝)、神谷そら(2勝)、竹田麗央(2勝)、尾関彩美悠(1勝)の5人で、そのうち4人が2勝以上をマーク。その世代で初優勝が近いといわれているのが、22年、23年と2年連続でシードを獲得している佐藤心結(みゆ)だ。
身長161センチとそこまで大きくはないが、23年シーズンのドライビングディスタンスでは253.9ヤードを記録し、全体10位に入った。そんな飛ばし屋の佐藤は、つかまったフェードボールを打つために、壁にグリップを押し当てるドリルを朝の日課にしている。
「ラウンド中に力むと、上体から打ちにいってコスリ球が出ることがあります。カット打ちにならないためには、上体を右に向けたまま下半身から切り返す動きが必要です。そうすればオンプレーンにクラブが下りてきて、球もつかまります」
ドリルの方法は簡単。壁の左に立ち、7番アイアンを少し短く持ってトップの形を作ったら、グリップエンドを壁に押しつけて下半身から切り返す動きを5回繰り返す。「左腕が伸びた状態を保ったまま、左腰を回して切り返します。下半身リードの感覚を作ることで、コスリ球のミスが防げるんです」。
また、フェードボールの再現性を高めるポイントとして「インパクトで左カカトに乗ること」を挙げる。「ゆっくり素振りをして左カカトに乗ったインパクトの形を作ったら、構え直して実際にボールを打ちます。すると球がつかまるんです。コスリ球が出始めたら、いつもこのドリルをやっていますね」。切り返しとインパクトをチェックしながら、初優勝を狙いにいく。
■佐藤心結
さとう・みゆ/2003年生まれ、神奈川県出身。中学生のときはゴルフのために陸上部に所属し、砲丸投げに取り組んでいた。アマチュア時代に出場した21年の「スタンレーレディス」では、プレーオフまで進み惜しくも敗れた。同年のプロテストに一発合格すると、22年、23年と2年連続でシードを獲得している。ニトリ所属。
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