ショートサム派? ロングサム派? 本当にあなたに合うグリップはどっち?
親指を立てる、握るで力の入り具合が変わり、自分に合ったグリップが分かる!? 信じられないような新理論「パワーコネクティング」であなたに合ったアドレスを見つけよう。
配信日時:2024年6月12日 04時05分
「もう少しハンドダウンにした方がいいよ」「フックグリップの方が力が入るよ」などなど、いろいろとアドバイスをもらってもどこかしっくりこない……そんな経験はないだろうか?
川崎志穂などを教える平尾貴幸氏(PGAティーチングプロA級を取得)は「人によって力の入る角度や負担の少ない姿勢は違います。100人いれば100通りの打ち方があるのです。パワーコネクティング(※1)ならあなたの力を引き出せるアドレスを見つけられますよ」という。
今回は、ロングサムとショートサムのどちらが合っているか、川崎と平尾氏が診断する。
◇
平尾:左手の親指を長く伸ばして握るロングサムで力が入りやすい人もいれば、左手の親指を短く縮めて握るショートサムで力が入る人もいます。ただ、自分に適した握り方がどちらなのかを理解して選択しているアマチュアは少ないと感じています。
川崎:私はロングサムで握った方がしっくりきますけど、確かにショートサムの選手も多いですよね。アマチュアの場合、ショットする度に変わってしまっている人もたまに見かけます。
平尾:どちらの握り方が合っているかは、親指を立てた状態と、親指を握った状態でそれぞれ基本姿勢(※2)を取り、誰かに引っ張てもらうだけで分かります。
川崎:私は親指を立てた状態だと踏ん張れましたが、握った状態だとすぐに動いてしまいました。ほとんど同じ姿勢なのに、親指を少し変えただけで力の入り具合が変わるのに驚きです。
平尾:グリップと聞くと、どちらがより指先に力が入るかを見ているように考えるかもしれませんが、今回見ているのは”体”への力の入り具合です。川崎さんの言った通り、親指のポジションを少し変えるだけで、体への力の入り具合が変わります。親指を立てた状態で力が入った人は“ロングサム”、親指を握った状態で力が入った人は“ショートサム”が合っています。
川崎:私はやっぱりロングサムが合っているんですね! 一見、嘘のように感じるかもしれませんが、実際に試すと親指を立てただけでしっかり踏ん張れるんですよね。あなたはどちらのタイプでしたか? ぜひ試してみてください!
■川崎志穂
かわさき・しほ/1996年生まれ、千葉県出身。2017年にプロ入り。身長170センチの長身から放たれる260ヤード越えのロングドライブが武器。ミツウロコグループ所属。
■平尾貴幸
ひらお・たかゆき/1979年生まれ。日本大学ゴルフ部出身で25歳からレッスン活動をスタート。川崎志穂を17歳から指導し、新垣比菜などのコーチも務めた。PGAティーチングプロA級取得。
(※1)
野球、バスケットボール、格闘技などあらゆるスポーツで話題になっている新しい運動理論。力が入りやすく、体が動きやすい姿勢は一人一人違っていることを前提として、一人一人にあったポジションを提唱する。
(※2)
両ヒジを90度くらいに曲げて体に付け、腰を少し落とすのがパワーコネクティングの基本姿勢。この姿勢で引っ張ってもらい、力が入るかどうかをチェックする。
◇ ◇ ◇
●手のヒラを擦る? 目を閉じてその場で足踏み? 川崎志穂がイップスを克服できた不思議な理論で、あなただけのアドレスを見つけよう! 関連記事「あなたのパワーを最大限に引きだす~~」では、アドレス診断を一挙公開中!