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“苦労人の涙”と“グッドルーザー”を目の当たりにした現場 耳に残った「2位は…」という言葉【記者の目】

“苦労人の涙”と“グッドルーザー”を目の当たりにした現場 耳に残った「2位は…」という言葉【記者の目】

配信日時:2018年10月30日 19時19分

先週の国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」は、プレーオフでイーグルを奪った木下裕太の劇的なツアー初優勝で幕を閉じた。プロ転向から11年かけ、ようやくタイトルをつかんだ男の涙が印象的な大会だった。だが、この激戦を語るうえで2位に終わった川村昌弘の存在も忘れてはいけないと強く感じた。川村の粘りが、あの男泣きのシーンを際立たせた。

10年前の2008年大会、プロ転向初勝利を挙げ、カップを掲げる石川遼

トップと2打差の3位で最終日を迎えた川村。その位置から同じ最終組で回り、逃げきりをはかる木下に必死に食らいついた。終盤には15番でのイーグル奪取など、さらに追い上げのピッチを速め、そして最終18番のバーディで木下を捉えた。

プレーオフでも川村は完璧なショット連発でバーディを奪い、木下に圧力をかける。最後は、手の震えを必死におさえながら決めた木下のイーグルパットの前に沈んだが、このスリリングな展開は、まさに手に汗握るという表現がふさわしいもの。そして、バーディをイーグルでねじ伏せたあの場面は、男子ゴルフの面白さが凝縮されていた。

敗戦が決まった直後。グリーン上には初優勝を挙げた32歳の腕を高々と掲げ、その勝利を心から讃える川村の姿があった。そして試合後に川村は、「すごかったですね。木下さんとも話しましたが、本当に2人で盛り上げたなと。いい試合だったと思います」と、やりきった表情で話し、悔いも「一つもないです」と言い切った。前週の「ブリヂストンオープン」も2位に終わり、悔しさはひとしおだったはず。しかし、そんな気持ちをみじんも感じさせず、淡々と記者からの質問に答える姿は、木下の涙と同じくらい清々しいものだった。

“グッドルーザー”。その時、頭に浮かんだのがこの言葉だった。

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