では、その9月までは何がいけなかったのか。
「序盤はなかなか思うように脳と体とスイングが連動してくれなくて、すごく難しかった。そこから比べると今は“はるかに”感覚と気持ちが違うので。意外とすがすがしいんです」。連動の部分を数学で例えて説明してくれた。
途中式が合っていなかった、と薗田はいう。答えは合っていたけど、そこにたどり着くすべが間違っていた。むしろ計算式を知らなかった、と言い換えてもいいかもしれない。だから不調に陥ったときにどうしても長引く。それがツアー優勝をしていたころからそうだというから驚きである。
そんなとき自分がそうだとはつゆ知らず、「ゴルフ人生最大」という壁にぶち当たってしまう。「感覚はあくまで感覚でしかなくて、本当の結果と結びついていなかったのはすごく衝撃でした」。今でこそ「だから遅かれ早かれこういうことを味あわなきゃいけなかったんでしょうね」と話せるが、受け入れるのには相当勇気が必要だっただろう。
自分の状態を理解してからは、まずは自分を知ることから始める。「石井忍コーチもいるけど、何よりも自分が自分のスイングを分かっていないといけない。それに、もっとクラブのことも分からないとダメだった」。先入観を取り払って、改めて、いちからいろいろな知識をつけるところからスタートした。
そのなかで、弾道測定器が示すデータと自分の感覚を見比べると驚きの結果が。「自分が“こう打ったら(打球は)こうなるだろうな”って思っていたデータと結果のデータが全然違うんですよ。アウトサイドから入れたつもりなのに、数字がそれに見合ってこない」。ギャップを埋める作業から進めた。「元々あまりデータを見るのは好きじゃなかった。でも感覚は感覚でしかない。自分が思っている感覚は、実際には全然違うことなんだなと。そこに到達するまでに結構時間がかかった」。
「序盤はなかなか思うように脳と体とスイングが連動してくれなくて、すごく難しかった。そこから比べると今は“はるかに”感覚と気持ちが違うので。意外とすがすがしいんです」。連動の部分を数学で例えて説明してくれた。
途中式が合っていなかった、と薗田はいう。答えは合っていたけど、そこにたどり着くすべが間違っていた。むしろ計算式を知らなかった、と言い換えてもいいかもしれない。だから不調に陥ったときにどうしても長引く。それがツアー優勝をしていたころからそうだというから驚きである。
そんなとき自分がそうだとはつゆ知らず、「ゴルフ人生最大」という壁にぶち当たってしまう。「感覚はあくまで感覚でしかなくて、本当の結果と結びついていなかったのはすごく衝撃でした」。今でこそ「だから遅かれ早かれこういうことを味あわなきゃいけなかったんでしょうね」と話せるが、受け入れるのには相当勇気が必要だっただろう。
自分の状態を理解してからは、まずは自分を知ることから始める。「石井忍コーチもいるけど、何よりも自分が自分のスイングを分かっていないといけない。それに、もっとクラブのことも分からないとダメだった」。先入観を取り払って、改めて、いちからいろいろな知識をつけるところからスタートした。
そのなかで、弾道測定器が示すデータと自分の感覚を見比べると驚きの結果が。「自分が“こう打ったら(打球は)こうなるだろうな”って思っていたデータと結果のデータが全然違うんですよ。アウトサイドから入れたつもりなのに、数字がそれに見合ってこない」。ギャップを埋める作業から進めた。「元々あまりデータを見るのは好きじゃなかった。でも感覚は感覚でしかない。自分が思っている感覚は、実際には全然違うことなんだなと。そこに到達するまでに結構時間がかかった」。