ほかの出場選手は、自分の順番がくるまで用意されたベンチの上に座っていたが、石川は3人前の選手が打つぐらいのときから、立ち上がり、体を解し始める。緊張感を解くためか、555ミリリットルのペットボトルの水を飲み干すと、ほかの選手の打球を食い入るように見ていた。
そして、ついに石川の順番に。1球目はやや高く上がったものの、フェアウェイをとらえたことで333ヤードをマーク。すると2球目を打つときには、陸上の走り幅跳びなどの選手が行うかのように、ギャラリーに手拍子を求める。1球目のときとはちょっと違う雰囲気の中、思い切り叩いたボールは見事?なチーピンで左の林へと消えていった。
「実は、明日もこのホールを回るんですよね。今のショットが残像として残るリスクを背負ってしまいました」と、ギャラリーを笑わせた石川。結局、チャン・キム(米国)に逆転され、優勝賞金50万円を手にすることができなかった。
だが、実は本戦でイーグルを奪った15番パー5にはイーグル賞がかかっており、該当者が石川1人だったため、100万円をゲットしていたのだ。その辺りはさすがだが、少しずついい流れがきているのかもしれない。首位とは11打差に広がったが、2週間後には悲願の1つである「日本オープン」も控えているだけに気は抜けない。ショット自体の調子は悪くないというだけに、どこまでその差を縮めることができるのか注目だ。(文・山西英希)
そして、ついに石川の順番に。1球目はやや高く上がったものの、フェアウェイをとらえたことで333ヤードをマーク。すると2球目を打つときには、陸上の走り幅跳びなどの選手が行うかのように、ギャラリーに手拍子を求める。1球目のときとはちょっと違う雰囲気の中、思い切り叩いたボールは見事?なチーピンで左の林へと消えていった。
「実は、明日もこのホールを回るんですよね。今のショットが残像として残るリスクを背負ってしまいました」と、ギャラリーを笑わせた石川。結局、チャン・キム(米国)に逆転され、優勝賞金50万円を手にすることができなかった。
だが、実は本戦でイーグルを奪った15番パー5にはイーグル賞がかかっており、該当者が石川1人だったため、100万円をゲットしていたのだ。その辺りはさすがだが、少しずついい流れがきているのかもしれない。首位とは11打差に広がったが、2週間後には悲願の1つである「日本オープン」も控えているだけに気は抜けない。ショット自体の調子は悪くないというだけに、どこまでその差を縮めることができるのか注目だ。(文・山西英希)