＜マイナビABCチャンピオンシップ　3日目＞◇30日◇ABCゴルフ倶楽部(7,217ヤード・パー72)

　兵庫県にあるABCゴルフ倶楽部を舞台に開催されている、国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」の3日目。6位タイスタートの石川遼は、4バーディ・ノーボギーの68でまわり、トータル7アンダーでホールアウト。3位タイに浮上して明日の最終日に臨むことになった。

石川遼の一打速報で第3ラウンドのプレーを振り返る

　昨日のホールアウト後とは打って変わってホールアウト後は清々しい表情を見せた石川。最終18番パー5のセカンドショットを7番アイアンでピンそば1.5メートルにつけると、イーグルこそ奪えなかったがバーディでフィニッシュ。首位との差を3打に縮め逆転優勝に望みをつなげた。

　この3日間ショットは好調。昨日悪かったというショートゲームも1日で修正し、この日は好リカバリーも随所に見せた。石川は1番で幸先良くバーディを奪うと、4番パー5でも確実にバーディ奪い、6番パー5もバーディとして前半を3アンダーで折り返す。後半は我慢のゴルフとなったが、12番パー3ではティショットがバンカーにつかまり目玉となるも、ナイスリカバリーを見せてパーセーブ。続く13番でもティショットを左の林に打ち込むピンチを招いたが、セカンドはイメージ通りスライスをかけてグリーンオン。パーセーブに成功した。

　台風の影響で中止のおそれもあった3日目だが、石川が熱望した通り競技は敢行。「僕は36ホールプレーしなきゃトップに追いつけないと思っていた。(競技が)できると聞いてさらに燃えました」。言葉通り赤のウエアで気持ちを表現し、最後まで崩れることなく首位との差を詰めていった。