池田はこれで今季4勝目。そのすべてが自身が勝ちたいと願っていた大会だ。「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood」は契約先への恩返しに燃えた。「ANAオープン」はジャンボが大得意としていた輪厚で勝たなければプロの仲間入りした気がしないとまで言った大会だ。その後、用品契約を結ぶ「ブリヂストンオープン」の連覇があり、そして「勝ちたい試合の1つだった」ダンロップフェニックス制覇。まさに狙った獲物は逃さない強さを堂々と見せ付けている。

　しかし、なぜこうも狙った試合に強いかは本人にもわからない。「確かに狙った大会で勝ってるんだけど、何か変えてるわけじゃないし…。わからないんだけど、体の調子もショットも良くなってくるし、不思議と揃うんだよね。すべてが」流行の言葉で言えば何かを“持っている”ということか。ツアーも残すところ2試合。「5勝目、6勝目が難しいのはわかっているけど、狙っていける状態」“狙い勝ちの勇太”が「カシオワールドオープン」「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に照準を定めた。

【最終結果】
優勝：池田勇太(-15)
2位：金庚泰(キム・キョンテ)(-13)
3位：富田雅哉(-11)
4位T：ロバート・カールソン(-10)
4位T：エドアルド・モリナリ(-10)
6位：鈴木亨(-7)
7位：兼本貴司(-6)
8位T：金度勲(キム・ドフン)(-5)
8位T：J・チョイ(-5)
10位T：藤田寛之(-4)他3名

33位T：石川遼(+2)他1名
38位T：尾崎将司(+4)
38位T：トム・ワトソン(+4)他4名