勝負の3打目。先に打った谷原のボールはカップを過ぎて奥のラフへ。稲森は残り118ヤード。「50度でしっかり打てば寄ると思った」と放った3打目は2mにピタリとついた。2年の間に「落ち着いて回ることができている」と成長を感じていたが、それでも勝敗を決する一打は緊張が走る。「自分の心拍音が聞こえるくらい」と緊張感が最高潮に高まる中、放ったファーストパットはまっすぐカップへ。沈めた瞬間小さくガッツポーズ。「本能の赴くまま打てば入ると思った。良いバーディパットでした」と満足げに振り返った。
18年に日本一のタイトルを手にしたが、昨年は未勝利で賞金ランクは49位に甘んじた。「絶対1勝しよう」と臨んだ今年。コロナ禍で試合がない期間は安定したショットを続けるためのトレーニングを重ねてきた。パワーゲームが主流となる中でも、「またメジャーで2勝目を飾ることができて、自信にもつながる。フェアウェイキープを大事にしたい」と持ち味をさらに磨いていく。
ナショナルオープン2勝目というだけでなく、今回は“新婚V”といううれしいタイトルも加わった。今年の2月に入籍し、「妻はどんなことがあっても一番の味方でいてくれる。大黒柱というほどではないかもしれないけど、自覚は芽生えた」。鹿児島の自宅で待つ妻へ、まずは一番に喜びを伝えたい。(文・谷口愛純)
18年に日本一のタイトルを手にしたが、昨年は未勝利で賞金ランクは49位に甘んじた。「絶対1勝しよう」と臨んだ今年。コロナ禍で試合がない期間は安定したショットを続けるためのトレーニングを重ねてきた。パワーゲームが主流となる中でも、「またメジャーで2勝目を飾ることができて、自信にもつながる。フェアウェイキープを大事にしたい」と持ち味をさらに磨いていく。
ナショナルオープン2勝目というだけでなく、今回は“新婚V”といううれしいタイトルも加わった。今年の2月に入籍し、「妻はどんなことがあっても一番の味方でいてくれる。大黒柱というほどではないかもしれないけど、自覚は芽生えた」。鹿児島の自宅で待つ妻へ、まずは一番に喜びを伝えたい。(文・谷口愛純)