ドライバーでフェアウェイをとらえた3ホールは、後半に集中している。石川のようなドローヒッターが打ちにくい17番ホールでは、フェードを完璧にコントロールして狭いフェアウェイをとらえると、「ちょっと立ちにくい」という18番のティショットでもフェード気味の球でフェアウェイをキープした。「今年はあんまり上手く打てていなかったああいうショットが、ちょっとずつ打てるようになってきた」とうなずいた。

それでも「トータルイーブンパーを目指していた」と、スコアは思うように伸びず悔しさは残る。前半は2メートル前後のパーパットを4度しのいで、ボギーなしで3つ伸ばしてものの、後半は2〜5メートルの5回のチャンスをことごとく外し、「後半は惜しいパットがずっと続いていた」と石川。内容的には後半のほうが良かったが、バーディは1つも来なかった。

再来週に控える「全米オープン」前の試合でのラウンドはあすが最後。「だいぶアイアンは良くなって来ている。長いクラブがまだまだ課題だと思うので、引き続きあしたもやれるので良い機会かなと思います」。7,643ヤードのパー71と距離が長くて深いラフが予想される全米オープンを見据えて残り18ホールに向かう。