勝ちきれなかった原因に挙げたのはショートゲーム。バーディがほしい7番パー5では、アイアンで2オンを狙ったショットをグリーン右手前のラフに外すと、次のアプローチで強く入って2メートルオーバー。下りのスライスを決めきれずにパーに終わった。「あそこでバーディが獲れていれば、ちょっと流れは変わったかもしれない。ショートゲームに課題が残る1日だったかなと思います」と唇を噛んだ。後半の12番でもいいライから寄せきれずにボギーとしていた。

泣いても笑っても2020年から続くロングシーズンはあと2試合。「残り2戦とも勝つくらいの気持ちがないと賞金王は無理だと思うので、優勝を目指してやりたい。できるだけボギー数を減らして、パーセーブできるショートゲームをあと2戦、しっかり練習していきたい」と気持ちを切り替えた。

賞金ランクトップのC・キムとの差はおよそ1200万円。今大会の2位でその差を最小限に抑えたが、逆転するには“最低1勝”が条件となりそうだ。「残り2戦は必ず優勝して、賞金王になって最後は笑って終わりたい」と自分で確認するように言葉にした。（文・下村耕平）