たとえば、前重心の『ELEVEN』はインパクトロフトが立ちやすい傾向にあり、結果、ボールは低めに打ち出されるため、スリップ現象が短くなる。すると、早い段階でボールが順回転を始めるため、球足が伸びる“強いコロがり”になってくれる。
一方、後重心のパターの場合はロフトが寝て当たりやすく、ボールが高く打ち出される分、スリップ現象が長くなる。前重心とは対照的に、“ゆっくりコロがる”球質になるのだ。同じマレットパターであっても、重心の前後によってコロがりに大きな違いが出るわけだ。
注意しなければいけないのは、前重心と後重心のどちらが優位というわけではないことだ。インパクトが緩みがちで、ショートするミスが多い人であれば前重心のパターが最適だが、一方で、パンチが入ってオーバーする傾向が強ければ後重心のパターを使うとタッチが合う可能性が高い。
現に、「アジアパシフィックオープンゴルフ ダイヤモンドカップ」では、今平周吾が、速いグリーンでゆっくりストロークするために、後重心のオデッセイ『2-BALL TEN』にパターを変更して、優勝を手にしている。
直進性が高くミスに強いマレットパターは、プロアマ問わず大きなメリットがある。そのメリットを最大限享受するためにも、自分に合った重心の選び方を知っておきたいところだ。(文・田辺直喜)
一方、後重心のパターの場合はロフトが寝て当たりやすく、ボールが高く打ち出される分、スリップ現象が長くなる。前重心とは対照的に、“ゆっくりコロがる”球質になるのだ。同じマレットパターであっても、重心の前後によってコロがりに大きな違いが出るわけだ。
注意しなければいけないのは、前重心と後重心のどちらが優位というわけではないことだ。インパクトが緩みがちで、ショートするミスが多い人であれば前重心のパターが最適だが、一方で、パンチが入ってオーバーする傾向が強ければ後重心のパターを使うとタッチが合う可能性が高い。
現に、「アジアパシフィックオープンゴルフ ダイヤモンドカップ」では、今平周吾が、速いグリーンでゆっくりストロークするために、後重心のオデッセイ『2-BALL TEN』にパターを変更して、優勝を手にしている。
直進性が高くミスに強いマレットパターは、プロアマ問わず大きなメリットがある。そのメリットを最大限享受するためにも、自分に合った重心の選び方を知っておきたいところだ。(文・田辺直喜)